
◆パ・リーグ オリックス2―3西武(17日・京セラドーム大阪)
オリックス・山中稜真捕手(24)が、西武戦で球団新人初の初回先頭打者本塁打を放った。初アーチが初回先頭打者弾は球団6人目。
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本拠地・京セラDに、球史に残る快音を響かせた。初回先頭、オリックスのドラフト4位・山中がカウント3―1から上田の5球目を捉えた当たりは、右翼席へと一直線。5度目の先発出場で初めて1番に入った左打者が、球団の新人としては初となる初回先頭打者本塁打を放った。プロ初アーチが初回先頭弾は18年の宗以来、球団6人目。「1番で使っていただく中で、初回に一番いい流れを持ってこようと。高めのボールをしっかりと振り抜くことができた」と喜びに浸った。
初出場初先発となった5日・日本ハム戦(エスコン)では、いきなり5打数2安打2打点。だが、その後は捉えた当たりが野手の正面を突くなど不運も重なり、この試合前まで19打数4安打と苦しんでいた。それでも「今のスタイルを貫けば結果はついてくる」。アマチュア時代からの持ち味である、自らの「積極性」を変えることはなかった。
前日には、同期入団の楽天・宗山が新人一番乗りのプロ1号。「比べてもしょうがない。自分はドラ1でアマチュア時代から注目されていた選手ほどは注目されていなかった。まずは自分ができることを精いっぱいすることに尽きる」。周りの声よりも自らの力を信じ、大きな結果を生み出した。
チームは開幕17戦目で早くも11度目の2ケタ安打も、逆転負けで連敗。1点を追う8回2死一、二塁で左邪飛に倒れた山中は「本塁打より、負けた悔しさの方が強い。満足は一切していない」。笑顔は見せず、快打連発へと闘志を燃やした。(南部 俊太)
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