
◆パ・リーグ ロッテ2―3オリックス(3日・ZOZOマリン)
オリックス・平野佳寿投手(41)が、ロッテ戦(ZOZO)でNPB通算250セーブを達成した。9回を無失点に抑えて今季初セーブを挙げ、史上4人目、最年長で達成した。チームは今季初の3連勝で15年ぶりの開幕2カード連続勝ち越し。3連覇した2023年以来の首位タイに浮上した。
平野が右拳を強く握りしめ、雄たけびを上げた。1点リードの9回2死一、二塁、ロッテ・西川から宝刀フォークで空振り三振を奪い、スコアボードに「0」を刻んだ。「僕を辛抱強く使ってくれた監督やコーチ、サポートしてくれるトレーナーや野手、ファンや家族。みんなが一緒になってつくったもの。皆さんに『ありがとうございます』と言いたい」。プロ20年目で打ち立てたNPB通算250セーブに、感謝の言葉があふれた。
同期入団で、現役時代から親交が深かった岸田監督に「きょうは平野でいくと決めていた」と送り出されての偉業達成。「巡り回って、そうなったのは何かあるのかな」と笑みを浮かべた。指揮官は「本当にすごい数字。あれくらいの数字の重みは、僕には分からない」と、2学年下の後輩に最敬礼した。
「きょうはただの1セーブとしか思っていない。これからも続けていくという意味では、本当に一つにすぎないかもしれない」。チームは今季初の3連勝で、15年ぶりの開幕2カード連続勝ち越し。3連覇した23年以来の首位タイに浮上した。史上4人目の大記録すらも通過点。まだまだ最前線で引っ張る。(南部 俊太)
◆平野 佳寿(ひらの・よしひさ)1984年3月8日、京都府生まれ。41歳。鳥羽高2、3年のセンバツに出場。京産大を経て、05年ドラフト希望枠でオリックス入団。11年に最優秀中継ぎ、14年に最多セーブのタイトルを獲得。17年オフに海外FA権を行使。Dバックス、マリナーズを経て21年にオリックス復帰。23年に日米通算250セーブを達成し、名球会入り。座右の銘は「一所懸命」。186センチ、88キロ。右投右打。
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