【ソフトバンク】中村晃が救った 初回先制打呼び、2回には適時打 離脱の近藤健介に代わり「2番・DH」

スポーツ報知

2025.4.2(水) 05:00

2回2死二塁、右前適時打を放った中村晃カメラ・池内 雅彦)

◆パ・リーグ 日本ハム1-5ソフトバンク戦(1日・エスコン)

 生え抜き18年目のソフトバンク・中村晃外野手(35)が緊急事態を救った。腰の手術で長期離脱が決まった近藤に代わり「2番・DH」で今季初先発。初回無死二塁の右前打で柳田の先制打を呼び込み、2回2死二塁でも右前へ適時打を放った。「いい緊張感でやれました。しっかり準備してきたので」。チームを今季初勝利に導いた打撃職人。試合後は居残りで約30分のウェートトレを行い、冷静に振る舞った。

 35年ぶりの開幕3連敗に加え、想定外のアクシデントが襲った。小久保監督は「禁じ手」を使わざるを得なかった。2月のキャンプ中に2人で話し合い、本人の将来とチーム状況を考慮した上で、今季の代打専念が決まっていた。

 しかし、看板打者の近藤が登録抹消となり、正三塁手の栗原も右脇腹を痛めて開幕から離脱中。「アクシデントがあった時に(中村との)2人の約束を守り通すのか、少しでもチームの勝つ方向に向くのか。1日半、迷ったけど、やっぱりチームが勝つことを優先。今朝、2人で話した」と指揮官が舞台裏を明かした。

 奮い立ったのは中村だけでない。在籍15年、チーム最年長36歳の柳田は先制打に加え、5回先頭で2号ソロ。同じく生え抜きの16年目、33歳の今宮も2死からの1号ソロで続いた。「コンちゃん(近藤)に『戻ってくるまで頑張る』と言った。戻ってきた時にいい位置(順位)にいれば、彼もモチベーション高くやれる」と柳田。昨季のパMVP男が不在でも、王者には頼もしいベテラントリオがいる。    (島尾 浩一郎)

関連ニュース

【ソフトバンク】小久保監督が禁断の中村晃スタメンを決断 腰の手術で近藤健介が長期離脱
【ソフトバンク】近藤健介が近日中に腰の手術へ 昨季MVP男が出場選手登録抹消で長期離脱必至
【ソフトバンク】南海時代以来の開幕3戦3敗、ホームでは球団史上初…小久保監督「3試合で20点取られては…」
【ソフトバンク】3連敗の小久保裕紀監督「うまくいかない時はこんなもん」3戦20失点「そら勝つのは難しい」
【ソフトバンク】37年ぶり開幕3戦3敗、ホームでは史上初 自慢の継投決まらず3日連続逆転負け

関連LIVE配信

パ・リーグ.com ニュース

【ソフトバンク】中村晃が救った 初回先制打呼び、2回には適時打 離脱の近藤健介に代わり「2番・DH」