
◆パ・リーグ オリックス6―1楽天(30日・京セラドーム大阪)
オリックス・杉本が「信頼の4番弾」を運んだ。「1本目はホッとする部分があります」。2点差に迫られていた5回2死一塁、楽天・松井から左越えへ2ラン。自身最速だった23年(2試合目)に続く、開幕3戦目での今季1号だ。
岸田新監督は1、2戦目で固定していた先発オーダーを変更したが、「ちょっと一発に期待して」と杉本の4番だけは動かさず。毎回の16安打を引き出し、球団の新人監督としては1979年の梶本隆夫以来、46年ぶり開幕カード勝ち越しを決めた。オープン戦は打率1割8分5厘、ノーアーチだったラオウは「実力で勝ち取った4番ではないので」と冷静に受け止め、一発で回答してみせた。
昨年まで選手会長。オフは「時間外労働」でも貢献した。2月のキャンプを過ごす宮崎の球場について、球団と意見交換。打席の足場が柔らかいと感じ「少し硬くできませんか?」と本拠地・京セラDに近いイメージで要望。「選手会長じゃないのに、すみません」と言葉を添え、チームのために力を注いだ。
3試合とはいえ、リーグ1位のチーム打率3割2分1厘。唯一の無失策だ。「ずっと試合に出続けて、もっともっと打ちたい」。信念を持ってピラティスを続け、昨季からユニホームを2サイズ下げたことで、見た目もシャープになったラオウ。軸が決まれば、オリックス強い。(長田 亨)
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