
◆オープン戦 日本ハム3―3ヤクルト(22日・エスコンフィールド)
日本ハムの新庄監督が仰天の“予告ドロー”で就任4年目で初タイトルを手にした。ヤクルト戦に引き分け、ナイターで2位の西武が敗れたため、2010年以来15年ぶりのオープン戦1位が確定。9勝3敗3分けと強さを発揮したが、「そんなのどうでもいい。そんな情報いらない」と28日開幕のペナントレースだけを見つめた。
驚異的な予言的中で、“監督初V”を決めた。オープン戦優勝に王手をかけた21日の試合後、「勝ち癖はついている。明日は引き分けでいい」と語った通りの引き分け。直近5戦は負けなしとチーム力の向上を実感しており、「明日は勝っても負けてもどっちでもいい」とご機嫌だった。
今季の強さを物語る一戦だった。1点を追う6回2死一、二塁。代打・今川が「日本シリーズ第7戦だと思って打席に入った」と、左腕の長谷川から中前へ適時打を放って逆転した。指揮官が「(相手の左翼側)ブルペンで左ピッチャーが投げていた。前もって(右打者の今川を)用意させていた」と話したように、本番モードのタクトだった。
オープン戦のスタメンは15試合で15通り。22年首位打者の松本剛でさえ、「レギュラーが決まっていない。僕自身も結果を出さなければ」と競い合ってきた。ハイレベルの競争がチームの底上げにつながり、新庄監督は「(開幕メンバー)ホント悩む。良いチームになってきましたね」と実感を込めた。就任4年目。9年ぶりリーグ優勝への手応えを確かに感じた“初優勝”となった。(川上 晴輝)
◆リーグV6度 00年から24年までのオープン戦1位のべ26チーム(24年は1位が2チーム)のうち、その年にリーグVは08年西武、13年巨人、14、15、24年ソフトバンク、23年オリックスの6度。近2年はオープン戦1位チームがリーグ優勝している。
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