
◆オープン戦 オリックス1―1阪神(21日・京セラドーム大阪)
オリックスの新外国人のエドワード・オリバレス外野手(28)のバットから、待望の一本が生まれた。両軍無得点の4回2死二塁、阪神の開幕投手・村上の7球目を捉えた当たりは、ライナーで左翼フェンスに直撃。オープン戦20打席目での自身初適時打に「変化球で攻められていたので、そろそろ真っすぐが来るだろうと待っていた。一日一日、確実に状態は上がってきている」と笑みをこぼした。2回1死の第1打席では中前打を放ち、同9試合目で初のマルチも記録した。
メジャー通算29発の鳴り物入りで来日するも、試合前時点で15打数1安打、打率0割6分7厘と苦戦。18~20日は1軍に帯同せず、ファームの中日戦(ナゴヤ)にいずれも「1番・DH」で出場した。「たくさん生きた球を見ることができたので、タイミングの(取り方の)部分で良くなってきた」と、9打数3安打で1軍に再合流。岸田監督は「ファームの方でも当たっていたし、慣れてきたんじゃないですか」と、“修行”の成果に目を細めた。
一方、昨季いずれもリーグ5位となるチーム打率2割3分8厘、71本塁打、402得点に終わった打線は、この日も追加点を奪えずドロー。14試合で32得点と、苦しい状況には変わりない。それでも、15日のヤクルト戦(神宮)では同じく新助っ人のディアスがオープン戦のチーム初アーチを放つなど、明るい兆しも出てきた。「日本人投手のフォームに慣れてきた。もう100%の自信があります」とオリバレス。28日の開幕までは残り1週間。チームは3チームで並んだ16年以来、9年ぶりのオープン戦最下位が確定したが、一気に本領発揮といきたいところだ。(南部 俊太)
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