
◆台湾シリーズ 日本ハム8―0中信(2日・台北D)
【台北(台湾)2日=川上晴輝】日本ハムの万波中正外野手(24)が、台北ドーム(D)で行われた中信戦で2戦連発となる先制3ランを放った。今シリーズは2発を含む5打数4安打5打点。現地で巻き起こった“中正フィーバー”に応えた。また、清宮幸太郎内野手(25)も今季実戦1号。左右の大砲が台湾シリーズを締め、チームは3日に帰国する。
打った瞬間、確信した。万波の打球は弾丸ライナーで左翼席中段に着弾。2回無死一、三塁で迎えた第1打席、相手左腕の143キロのインコース寄りの直球を振り抜き先制3ラン。「很開心打出全壘打(ヘン・カイシン・ダー・チューチェンレイダー=ホームランを打ててうれしい)」。現地の言葉で喜びを爆発させた。
台湾シリーズは2戦連発を含む、5打数4安打5打点。7打席で6出塁と大暴れで「この2試合はすごい良かった。きっかけになればいい」と振り返った。
姓は人気タピオカ店、名は台湾の偉人・蒋介石の本名と同じ。蒋介石に敬意を込める時に使う「委員長」と呼ばれるほど人気は急上昇した。気がつけば自身のタオルやグッズを持つファンもスタンドで見かけることが増え「これだけ温かく迎えてくれるとは思わなかった。台湾で野球をするのは最高」と笑った。
5日からは、舞台を京セラDに移して侍ジャパンの一員としてオランダ戦に臨む。昨秋のプレミア12はコンディション不良で代表を辞退しただけに、「アピールしていかないといけない立場。『万波期待できるな』と思ってもらえるように」。来年3月のWBC出場を目指し、大事なアピールの場となる。
名前だけでなくプレーでも強烈なインパクトを残し「台湾が大好きになった。忘れられない2日間」と振り返った。だが余韻に浸っている暇はない。「日本に帰って次の段階」。侍ジャパン、そして新庄体制初のリーグ優勝を目指す28日の開幕・西武戦(ベルーナD)を見据えた。
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