
オリックス・田嶋大樹投手が4日、「腕主導」の新投法に手応えを示した。この日、宮崎キャンプで初めてブルペン入りすると、体の左側に半円を描くようにグラブを動かして始動するフォームで42球。「(捕手・森から)4、5球いい球、伸びている球があったという話を聞いた。僕の中では2、3球だったけど、それより多かったので良かった」と好感触を示した。
「迷いしかなかったので、去年のオフは初めて他の人と自主トレをやらせてもらった。答えを探しに(行った)」。2年連続で6勝にとどまった昨季は、オフにアスリートコンサルタント・鴻江寿治氏の主宰する合同自主トレに参加。自らが腕主導の、いわゆる「うで体」タイプであることを知った。
「僕は腕主導の人間。走るにしても、私生活するにしても。なのでああいうフォームになっている」と説明。「答えがほぼ出ているようなものなので、すごくわかりやすい。(今は)大げさにやっている状態」と、14勝(2敗)で最多勝に輝いた20年・菅野をほうふつとさせるフォームを体にすり込ませている。
「これでいくとは言い切らないけど、こういう形、方向性でいく。北海道に行くとは言わず、北の方に行く感じ」と、独特な表現で自らの現在地を表した田嶋。「どうやって完成度の高いフォームで、バッターと勝負できる球が投げられるか(がカギ)」と、第2クール以降も引き続き調整を進めていく。
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