ドラ1・大川慈英「相手には絶望を、ファンには信頼を」北海道日本ハム新入団選手ウエルカムイベント

パ・リーグ インサイト

2025.11.25(火) 09:30

2025年新入団選手ウエルカムイベント ©パーソル パ・リーグTV
2025年新入団選手ウエルカムイベント ©パーソル パ・リーグTV

 北海道日本ハムは11月24日(月・休)、エスコンフィールドHOKKAIDOにて「2025年新入団選手ウエルカムイベント」を開催。2025年ドラフト会議で指名された7選手が出席し、現在の心境や入団後の抱負を語った。

大川慈英(おおかわ・じぇい)/投手/右投左打
#27/ドラフト1位/明治大


「名前に関しては『じえい』ではなく 『じぇい』でお願いします。このような最高の球団に指名していただいて本当にうれしいです。今後の抱負に関しましては、山本スカウトにも言っていただいた通り、相手の球団には絶望を与える投球を、ファンのみなさんには信頼して安心して見ていただける投手になりたいと思っています。まず来年、日本一になるためのピースとして腕を振っていきたいと思いますので、応援のほどよろしくお願いいたします。

これまでもずっとクローザーをしてきたので、クローザーで一年間投げることを目標に頑張ります。クローザーでしっかり結果が出たら先発として頑張りたいです」

◇スカウトコメント
「火を噴くような快速球と攻撃的なピッチングスタイルが魅力のピッチャーです。ストレートの最速は155km/h。大学4年の秋には圧倒的な投球を披露し、明治大学の全勝優勝に大きく貢献しました。しかし、その道のりは順風満帆ではありませんでした。3年生のときは大きな挫折を経験し、真剣に野球をやめることまで考えたといいます。そこから徹底的な自己分析と練習内容の見直しを行い、4年生になると見違える成長を遂げました。この物事を突き詰める姿勢と努力を惜しまない性格はプロ向きと言えるでしょう。

お父さんは元格闘家、お母さんはアトランタオリンピックに出場したバレーボール選手。大川投手の持つ素質と野球への真摯な姿勢は、ご両親の影響が大きいと感じます。同学年には達(孝太)、福島(蓮)、柳川(大晟)らがいます。彼らとは良き仲間であり、良きライバルとしてこれからのファイターズをけん引してくれるでしょう。最後に、大川投手には試合終盤に登板し、相手に絶望感を与えるくらいの頼もしい投手になってほしいと願っております。心から期待しています」

エドポロ・ケイン/外野手/右投右打
#42/ドラフト2位/大阪学院大


「大学時代、人がやったことのないことに挑戦することをテーマに4年間頑張ってきたので、ファイターズに入ってもそこは変えずに、やったことのないことを全力でやってみようと考えています。抱負としては、SHINJOボードにまだ誰も当てたことがないと聞いているので、自分が最初に当てようと思っています。応援よろしくお願いいたします。

高校・大学とずっと『3番・センター』をやっていたので、ファイターズでも『3番・センター』を打ちたいです」

◇スカウトコメント
「エドポロ選手は2位指名を喜んでいるのではなくて、ファイターズに指名されたことをあんなに喜んでくれました。エドポロ選手、入団してくれてありがとう。北海道にようこそ来てくれました。こんなにファイターズを愛しているエドポロ選手です。ファンのみなさん、しばらくは打てない時期もあると思います。うまくいかないときもあると思いますが、温かい応援をよろしくお願いいたします。エドポロ選手、SHINJOボードにファイターズの選手として最初に打ち込んでください」

大塚瑠晏(おおつか・るあん)/内野手/右投左打
#49/ドラフト3位/東海大


「持ち味の守備力と、体は小さいですが、体が大きい人よりも気持ちの強さがあるところが自分の魅力です。抱負は、ファンのみなさんやファイターズの球団のみなさんに愛してもらえるような選手になりたいと思います。応援よろしくお願いいたします。ポジションと打順は『1番・ショート』でお願いします」

◇スカウトコメント
「大塚選手は東海大相模高校、東海大学で主将を務め、リーダーシップを発揮してきました。言葉よりも背中で引っ張るタイプ。その寡黙でまじめな姿勢はチームメイトからの信頼も厚いです。まず、注目してもらいたいのは世代No.1といわれる守備力です。遊撃手としてスピード感ある軽快なフットワークと正確なスローイングは、即戦力として高い評価をしています。さらに、俊足と野球IQの高さも彼の大きな武器です。

春のリーグ戦から打撃面での成長を続け、全日本大学選手権では持ち味の勝負強さと長打力を披露。打席では巧みなバットコントロールと四球を選ぶ選球眼の良さ、試合状況に応じた打撃など、数字以上の役割を果たせるのも彼の魅力です。特に大事な場面で結果を出せるメンタルの強さはプロでも必ず生きる部分だと思います。

そして、日米大学野球の開幕戦はこのエスコンフィールドから始まりました。エスコンフィールドで躍動する彼の姿を見て、多くの人が魅了されたと思います。改めてファイターズとの縁を強く感じる試合でした。将来はゴールデン・グラブ賞やベストナインを獲れる選手だと思っています。まずは自分を信じて、大塚選手の座右の銘『一日一生』、プロ野球選手として一日一日を大切に生き、これぞプロフェッショナルというプレーで多くのファンのみなさんに勇気と感動を与えられる選手になってください。期待しています」

半田南十(はんだ・みなと)/内野手/右投左打
#51/ドラフト4位/日本大学藤沢高


「甲子園にも出たことがない無名の自分を、ファイターズに獲っていただいたことに本当に感謝しております。技術も体もまだまだですが、ずっとプロになることではなくて、プロで活躍することを目標に練習してきました。これから、焦らずにブレずにコツコツ練習を続けて、必ずエスコンフィールドでプレーをしてファイターズを代表する選手になり、北海道、日本を盛り上げられる選手になります。これからよろしくお願いします。ポジションはショート、打順は3番でお願いします」

◇スカウトコメント
「甲子園など全国の大会には届かなかったものの、激戦地・神奈川県の高校野球では最も注目された内野手でした。走攻守、また野球に関してはストイックながらも、明るく素直な性格は三拍子も四拍子も持ち合わせた素晴らしい素材です。

『南十』という名前は南十字星のように美しく輝いてもらいたいというご両親の願いを込めて名付けられました。南十字星は南半球の星座ですから、沖縄など緯度の低い地域からしか見ることがかないません。また、この星座には人生を導く光や希望という意味を持ちます。みなさん、このエスコンフィールドでも南十字星を見ることができます。美しく煌々と輝きを放つ半田南十選手をどうぞご期待ください。ご声援のほどよろしくお願いいたします」

藤森海斗(ふじもり・かいと)/捕手/右投左打
#57/ドラフト5位/明徳義塾高


「北海道根室市出身で、ずっとファイターズに入りたくてここまでやってきました。中学から高知県・明徳義塾に行き、6年間寮生活をしてきて忍耐力や精神力を身に付けてきました。プロに入ってからは、日ごろ支えてくれた方々やファンのみなさまへの感謝の気持ちを忘れず、何事にも挑戦したいと思っています。これからよろしくお願いします。

(地元・根室市から応援に駆けつけてくれたファンを見て)こうやって地元から応援してくださるのはとてもうれしいことですし、結果で恩返しできればと思います。ポジションと打順は『1番・キャッチャー』でお願いします」

◇スカウトコメント
「選手としての特徴は右投左打の強肩捕手であることに加え、内外野もこなせる守備力の高さ、勝負強い打撃です。名将・馬淵(史郎)監督のもと、1年春からベンチに入り、2年夏・3年春と甲子園出場。また、U-18では主に『2番・レフト』でチームに欠かせない存在として準優勝に貢献しました。

本人は北海道根室市の出身で、小学生のときはファイターズJr.のセレクションを受けています。私はてっきりファイターズJr.だと思っていましたが、よくよく聞くと最終選考で落ちていました。ただ、こうしてファイターズのユニフォームを着ることができ、リベンジを果たせたのではないでしょうか。わずか12歳で高知県の明徳義塾に進学して、中学・高校と6年間厳しい練習に耐えた忍耐力の持ち主です。まだ体の線は細いですが、体が大きくなれば、打てる捕手としてここエスコンフィールドで躍動していると信じています」

常谷拓輝(つねや・ひろき)/内野手/右投右打
#123/育成ドラフト1位/北海学園大


「地元球団であるファイターズに指名をいただき、本当にうれしく思っています。今まではいちファンとしてファイターズの試合を見てきましたが、これからはファイターズの一員として、リーグ優勝・日本一に貢献できるような、そしてファンのみなさまと楽しんでいけたらと思っています。応援のほど、よろしくお願いします。

ポジションはショートでお願いします。ケイン(エドポロ選手)と南十(半田南十選手)に負けないように打順は3番でいきます」

◇スカウトコメント
「子どもの頃からファイターズを見て、ファイターズの一員になる夢を叶えようとここまで来ました。大学から内野手として育成指名はファイターズで初めてです。打撃に魅力のある選手で、今年は春のリーグ戦、大学野球選手権大会でも好調さを維持。8月にはここエスコンフィールドでファイターズとの交流戦、右中間にスリーベースヒット、センター前ヒットと打撃が本当に魅力のある選手です。

守備力も春から秋にかけて成長、伸びしろも十分持っています。肩も強い部類です。これから結果を出し、支配下登録、ここエスコンフィールドで躍動するようになればスターになれる資質が十分あります。北海道江別市出身、常谷選手をどうかよろしくお願いいたします」

横山永遠(よこやま・とわ)/投手/右投左打
#124/育成ドラフト2位/青森中央学院大


「まずは自分を覚えてもらうために、心配したくなるようなこの充血した目と、八重歯で『横山だ』ってまず判断してもらえればうれしいです。野球ではこの素晴らしい球場と、素敵なファンのみなさまと一緒に、来年ぶっちぎりで優勝するファイターズに貢献できるように……

って考えてたんですけど、先ほど新庄監督が『帽子が取れないように』っておっしゃっていましたが、自分は高校・大学と投げるたびに帽子が取れていたので、まずはそこから直していきたいと思っています。よろしくお願いします。大川慈英の前をつなげたらと思っているので、中継ぎでお願いします」

◇スカウトコメント
「高校は八戸光星学院。プロ志望届を出しましたが、指名漏れ。一時はプロ野球選手を諦めかけていましたが、家族からの支援があり、また青森中央学院大学の監督から『一緒にプロを目指そう』と声をかけていただき、進学後はメキメキと力をつけてきました。また、投手・打者としても我々スカウトの目にとどまるところまで成長してきました。

自慢のストレートは150km/h中盤を計測します。一見、おっとりしているように見えますが、芯は相当強いです。育成選手としてゆっくりしている時間がないことは本人もわかっています。ここに来るまで親、兄弟に面倒や苦労をかけてきたことに、恩返しとして結果で示そうとしております。本人は相当燃えています。やってくれるはずです。頑張ってください」

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