「この決断が間違っていなかったと思えるように」西武が高橋光成のポスティングで米移籍を容認

スポーツ報知

2025.11.6(木) 05:40

西武・高橋光成

 西武は5日、高橋光成投手(28)のポスティングシステム利用による今オフの米大リーグ移籍を容認したと発表した。高橋は球団を通じ、「挑戦を後押しいただき本当に感謝しています」とコメント。かねてメジャーへの憧れを口にしてきた右腕が、ついに夢への第一歩を踏み出す。

 この日、広池球団本部長が埼玉・所沢市の球団施設で取材に応じ、「今日代理人に結論を(伝えた)。本人とは直接会ってないにしても連絡は取ってるし、今日もさっき話しました」と経緯を説明。「ずっと前から(メジャーへの)気持ちは伝わっている。去年がああいう年になってしまって本人も思うところがある中で過ごして、今年も彼の実力からしたらまだまだだったと思うけど、強い思いを受け止めていたので」と容認の理由を話した。

 高橋は22年オフの契約更改で「自分の意思を強く伝えました」と球団にメジャー挑戦の希望を伝えていた。15試合で0勝11敗に終わった昨オフは、ポスティングによる移籍を認められたが残留を選択。「やり返したい、それだけです」と雪辱を期し臨んだ今季は24試合に登板して8勝9敗、防御率3・04ながら、今季最終登板となった10月4日・楽天戦(楽天モバイル)はメジャー3球団が視察に訪れるなど、右腕の動向を各球団が見守っていた。

 同本部長は取得済みの国内FA権について「行使はないと思っている」と説明。今後は12月15日までに申請手続きを行い、MLB球団に申請が公示された翌日から、45日間の交渉期間に入る。高橋は「この決断が間違っていなかったと思えるように、精いっぱい頑張りたい」と決意表明した。西口監督の背番号「13」を受け継いだ剛腕が希望を胸に新天地を目指す。

◆今井は最終調整段階 西武・広池球団本部長は5日、高橋と同じくポスティングシステム利用による今オフの米大リーグ移籍を希望している今井達也投手(27)について、最終調整している段階であると明かした。

 埼玉・所沢市の球団施設で取材に応じ「方向性としてはある程度決まってますけど、あとは最後の調整というところ。代理人とは話してます。今度本人とも話します」と現状を説明。直接、対面して話し合う意向だが、具体的な日程については「そこはちょっとまた改めて」と話すにとどめた。その上で「本人もトレーニングをしてますし、時期としてもまだ市場が動く時期ではないというのもある」と明かした。容認か否かを球団内で慎重に判断し、近日中にも本人に伝える見通しだ。

 ◆高橋 光成(たかはし・こうな)1997年2月3日、群馬県沼田市生まれ。28歳。前橋育英高では1年秋から背番号「1」。2年夏の甲子園で初優勝し、Uー18野球W杯の日本代表に選出。14年ドラフト1位で西武入団。今季は24試合に登板して8勝9敗、防御率3.04の成績。右投右打。年俸2億1000万円(金額は推定)。

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