【会見一問一答】「いろいろありすぎた一年だった」小久保裕紀監督が振り返る怒とうの2025シーズン

パ・リーグ インサイト

2025.10.31(金) 00:58

福岡ソフトバンクホークス・小久保裕紀監督 ©パーソル パ・リーグTV
福岡ソフトバンクホークス・小久保裕紀監督 ©パーソル パ・リーグTV

 10月30日、甲子園で行われた「SMBC日本シリーズ2025」第5戦で勝利した福岡ソフトバンクが5年ぶり12度目の日本一に輝いた。試合後行われた優勝記者会見では、小久保裕紀監督、周東佑京選手、山川穂高選手が登壇。以下、小久保裕紀監督の一問一答。

ーーまずは5年ぶりの日本一。おめでとうございます。監督として初の日本一となった気持ちは
やっぱり、昨年のことがあったので喜びも倍くらいのものを感じたと思いますし、昨年ここで敗れた喪失感というものは1年間持ち続けていたので。日本シリーズに出たときには、今年こそは頂上まで登り切るという思いだったので、本当にうれしいです。

ーー「3つの山」。いただきの景色は
これからじわじわと、報道等や、福岡に戻ってファンのみなさんに直にお会いしたときにそういうのを感じるものかなと思っています。

ーーきょうの第5戦、試合前に選手にはどんな声をかけたか
かけてないです。特に。

ーーこれぞ短期決戦という選手起用もあった。中4日の有原航平投手を先発に起用した狙いは
試合前は特に話はしていないので。中4日でいくよと決めたときにはグラウンド上で伝えましたし、もう4つ勝てば日本一でシーズンオフに入りますのでね。総力戦、全員野球でという思いでやっていました。今日は中4日で有原を決め、もし第7戦まで行けば中4日でモイネロでいくというプランでしたね。

ーー投手陣の今日の内容について
やはり5月、6月以降の戦いの中でも、6回以降勝っている試合はほぼ勝ちきっているというのが優勝にもつながり、クライマックス、また日本シリーズも制することができたと思いますので。2025年のホークスの戦い方の象徴的な投手起用だったんじゃないかなと思います。

ーービハインド展開のなか、8回に柳田悠岐選手の同点ホームラン、11回に野村勇選手の勝ち越しホームラン。どう見ていたか
今日のホームランもそうですし、MVPを獲った山川もこの日本シリーズで効果的なホームランが非常に多かったなという印象でした。石井(大智)投手は4月4日以来の失点というのをさっき見ましたが、なかなか点が取れないピッチャーだったんですけど、よく柳田が2ラン。その前に嶺井が3打席で3出塁という、嶺井の活躍も見逃せないですね。

ーー第2戦は打線爆発も、それ以外の4試合は1点差。命運を分けたシーンは
出てこないです(笑)。今日も王手はかかり、決めるつもりではいきましたが、そんなに簡単にはいかないだろうなという思いもあって。ひとつのシーンを挙げるのは難しいですね……。今日の勇のホームランはびっくりしましたけど。

ーー昨年の日本シリーズでの4連敗。その経験はこのシリーズでどのように生きたか
レギュラーシーズンとは全く別物として考えようというところで入りましたね。本来なら大関(友久)を、13勝挙げて最高勝率のタイトルも獲っているピッチャーをやっぱり使ったほうがいいかというのは考えましたけど、今の状態がいい選手を使おうということで大津を先に投げさせたりとか。そういう点では選手たちには申し訳なかったんですけど、日本シリーズとペナントは別という思いで起用しました。

ーーソフトバンクホークス20周年の記念の年。シーズン全体を振り返ってみて
いろいろあったなと思いますね(笑)。最後の最後でやっと近藤(健介)も日本シリーズに間に合って、『全員そろうか』と思ったら中村晃が腰を悪くするというね……。結局、今年はそういう年だったのかなと思いますけど、これだけ選手が揃わない中でも、たくましく成長してきた代わりの選手たちが、やってくれた。いろんな面でいろいろありすぎた一年だったと思います。

ーー選手たちにはどんな言葉をかけたいか
『ゆっくり休んでくれ』と思います。

ーー最後に、ファンへ一言
昨年の日本シリーズが終わった後のオフシーズン2カ月弱、どこに行っても『惜しかった』『悔しかった』『来年こそは』という言葉をいただいていましたのでね。今年はその思いをしっかり胸に刻みながら日本シリーズに入ったので、日本一になった報告をファンのみなさんにできることを非常にうれしく思っています。

関連LIVE配信

特集
特集
パ・リーグ.com ニュース

【会見一問一答】「いろいろありすぎた一年だった」小久保裕紀監督が振り返る怒とうの2025シーズン