
西武・秋元宏作球団副本部長、十亀剣スカウトが29日、東京・八王子市の中大を訪れ、23日のドラフト会議で2位指名した中大・岩城颯空(はくあ)投手に指名あいさつを行った。
運命の日から約1週間。「本当に自分が呼ばれたのかなという実感がちょっとあやふやなまま過ごしていて。でも、今日こういう指名あいさつがあって、ちょっと実感がわいてきた」と初々しさ全開で会見が行われた。
181センチ、95キロの恵まれた体格で、最大の武器は大学入学後に約10キロ伸びたという最速152キロの直球。対戦した打者が球速以上にボールの迫力を感じる力強さを兼ね備え、秋元副本部長も「強いストレートに制球力があって、奪三振能力が高い。かつフォアボールが少ない」と総合力の高さを評価する。また、同じ東都大学リーグ・国学院大出身の左腕・武内夏暉投手も担当した十亀スカウトは、リリーフ登板が主であった岩城の「マウンド上でムダな動きがないというか、慌てている様子を感じなかった。いい意味でどっしりしている」というマウンド度胸にもほれ込んだと明かした。
将来は「数字的にはまだまだ分からないけど、ピッチャーとして、プロ野球選手になったからには、エースとしてチームを勝利に導くのが個人としての一番の目標」と力強く宣言。「チームの人やファンの人から応援される選手になって、ゆくゆくはエースになりたい」と語った大型左腕が大きな一歩を踏み出す。
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