
◆SMBC日本シリーズ2025第3戦 阪神1―2ソフトバンク(28日・甲子園)
浜風がどう吹こうが関係ない。きれいな放物線が甲子園の夜空に描かれた。1点を追う4回1死。阪神・才木が投じた甘いスライダーをソフトバンク・山川穂高内野手は見逃さない。打球は中堅左のスタンドへ。猛虎党にため息をつかせた甲子園での一発は、西武時代の22年5月31日に放って以来3年ぶり。2戦連続のシリーズ2号ソロを「打席での景色は普通の球場とそんなに変わらないというか。距離とか、やること自体は一緒なので、今の自分のスイングを信じて」と淡々と振り返った。
第1戦こそ代打で四球。第2戦は6番・一塁で先発して勝ち越しの2点二塁打に追撃の1号3ランを放つなど5打点の活躍。DHの使えない甲子園で近藤に代わり4番に座った。「今年は打順は気にしてないので、打順というよりは自分のリズムとか打席で注意している部分をやっていくことをやっています」と自分を見失うことはない。小久保監督は「山川のホームランが早めに出てくれたのは大きかった。今年は形を決めていないのでどうなるか分からない。でもいい働きをしてくれた」と絶賛。5年ぶりの日本一へ。長距離砲がチームを勢いづける。
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