【オリックス】9年目左腕・山崎福也が5度目の挑戦で初の10勝 「いろんなことがありましたけど、2ケタ勝ててよかったです」

スポーツ報知

今季10勝目をあげた山崎福也(左)と決勝本塁打を放った若月健矢がヒーローインタビューで記念撮影する(カメラ・岩田 大補)

◆パ・リーグ オリックス1―0ソフトバンク(27日・京セラドーム大阪)

 オリックス・山崎福也投手(31)が、5度目の挑戦で自身初の10勝をクリアした。通算39打数19安打だった苦手・柳田には2安打されたが、8回を5安打無失点の力投。「いろんなことがありましたけど、2ケタ勝ててよかったです」と素直に明かした。2回の決勝弾に加え、今季9勝を引き出してくれた女房役・若月には「何かプレゼントしたい」と感謝。勝者の列に加わり、中嶋監督と力強く手を合わせた。

 即戦力と期待された14年のドラフト1位。背番号17から、18年に投手では珍しい0に変更された。実は90番台も選択肢にあった。18年は0勝。サイドスロー転向に活路を求めたこともあった。「あの時は、監督が神様のように見えました」。転機となったのが翌19年。当時の中嶋2軍監督との出会いだった。

 「何が何だか分かりません…」。不振の悩みを打ち明け、キャッチボール、ネットスローはいつも付きっきりだった。「サチのためになるなら」と、個人トレーナーを紹介してくれたこともあった。この日の登板前は監督室に呼ばれた。「とにかく、勝て」。2人きりの空間でシンプルに背中を押され、親心を感じた。

 9年目左腕が山本(15勝)と宮城(10勝)に続き、球団では11年(寺原=12勝、金子千、西=ともに10勝)以来となる10勝トリオが誕生した。チームは再びパ・リーグの貯金を独占し、阪急時代の56年以来となるシーズン83勝。オリックスとしては95年の82勝を上回る最多勝利だ。「初めて(の2ケタ勝利)というのがおかしいぐらいの投手」と中嶋監督もちょっぴり厳しく、元祖秘蔵っ子を祝福。恩返しは、いくらでもできる。(長田 亨)

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