
◆パ・リーグ オリックス2―4西武(22日・京セラドーム大阪)
自信も余力もあった。高橋は柘植のサインにうなずき、ミットをめがけて右腕を振った。2点リードの9回2死、昨季までの同僚・森に対する勝負球は外角低め直球。この日最後の125球目、自己最速となる157キロのボールで見逃し三振を奪うと「ヨッシャー!」とマウンドで叫んだ。
「最高です。そこ(球速)は求めているものなので、出たというのは良かった。やはり気持ちが入りました。今日、勝てて良かったです」と安どの表情で振り返った一戦はオリックス・山本との投げ合いだった。
4回、杉本に先制6号2ランを被弾し、連続イニング無失点は「21」で止まったが、すぐに気持ちを切り替えた。20年9月8日の同戦以来、3年ぶりの完投勝利。その時にも投げ勝った山本との対戦成績を、通算9試合で5勝2敗とした。
球団に将来のメジャー挑戦の意思を伝えている高橋と、山本を、ネット裏からヤンキース、ドジャースなどメジャー9球団の関係者がチェック。ナ・リーグ強豪球団のスカウトは、高橋を「球速が昨年より上がっている。スライダーもフォークも良かった」と評価した。
21日に5失点した“チームロン毛”の相棒、今井の敵を討ち、3勝目。チームを首位タイに導いたエースを松井監督は「すばらしかった」と絶賛。4カード連続の勝ち越しをかけて23日の試合に臨む。(阿見 俊輔)