10月13日、メットライフドームで行われた埼玉西武と福岡ソフトバンクの「パーソル CS パ」ファイナルステージ第4戦は、9対3で福岡ソフトバンクが勝利。無傷の4連勝で3年連続となる「SMBC 日本シリーズ 2019」進出を決めた。
この試合も、3連勝中の福岡ソフトバンクが先手を取った。まずは3回表、埼玉西武先発・本田圭佑投手に対し、2番・今宮健太選手がレフトスタンド中段に飛び込む先制アーチ。「先制点を取れて良かったです。今日決める気持ちで最後まで集中していきます」と振り返る一発で、一気に流れを引き寄せた。
4回表も、福岡ソフトバンクは6番・グラシアル選手のソロで追加点。続く松田宣浩選手がヒットを放ったところで、埼玉西武は本田投手から平良海馬投手にスイッチしたが、鷹打線は止まらず。9番・甲斐拓也選手がタイムリーを放ち、3対0と点差は広がっていった。
しかし4回裏、埼玉西武打線が意地を見せる。福岡ソフトバンクの先発・バンデンハーク投手から、6番・山川穂高選手のタイムリーで1点を返すと、5回裏には8番・メヒア選手が「とにかく諦めずに戦っていくだけ」と1点差に詰め寄るソロ。2対3と追い上げた。
ただ福岡ソフトバンクも、簡単には流れを手放さない。直後の6回表には、埼玉西武3番手の松本航投手から、2番・今宮選手が今日2本目となる2ランアーチを放って突き放す。その裏、山川選手のソロで再び詰め寄られるものの、7回表に長谷川勇也選手と今宮選手のタイムリーでさらに2点を追加。福岡ソフトバンク4点リードで、試合は終盤に向かっていった。
9回表、福岡ソフトバンクは今宮選手に今日3本目となる2ランが飛び出し、リードを6点に広げて最終9回裏へ。守護神・森唯斗投手がマウンドに上がり、あっさり3者凡退に締めて試合終了。福岡ソフトバンクが9対3で大勝を収め、ファイナルステージ無敗で日本シリーズ進出を決めた。
福岡ソフトバンクは、先発・バンデンハーク投手が5回途中2失点と試合を作り、中継ぎ陣も粘りを見せた。打線では、今宮選手が3本塁打を含む全打席出塁など大活躍。敗れた埼玉西武は、先発・本田圭佑投手が4回途中3失点と崩れ、中継ぎ陣も悪い流れを断ち切ることができなかった。打線もチャンスであと一本が出ず、昨年に引き続き悔しい敗退となった。
文・後藤万結子
記事提供: