9月23日、京セラドーム大阪で行われたオリックスと福岡ソフトバンクの第23回戦は8対0で福岡ソフトバンクが勝利。序盤から打線が効率よく得点を挙げ、投手陣も完封リレーで投打ががっちり噛み合っての連勝となった。
逆転優勝に向け、是が非でも負けられない福岡ソフトバンク。初回からオリックス先発のアルバース投手を攻略した。先頭の川島慶三選手が左越え三塁打で出塁すると、続く今宮健太選手が適時打を放って先制点。その後2死1塁でデスパイネ選手の「ここ何試合か全くチームに貢献出来てなかったので打てて良かった」という7試合ぶりの安打は35号2ランとなり、初回に3点を先行した。
その後も鷹打線は手を休めず。2回表は二塁打と犠打で1死3塁の好機を迎えると、甲斐拓也選手のスクイズで4点目。3回表はグラシアル選手と柳田悠岐選手の連打で無死1,3塁とし、アルバース投手をノックアウト。代わった吉田一将投手からデスパイネ選手の犠飛で5点目を加え、リードを広げる。
反撃を見せたいオリックス打線は3回裏、先頭の宜保翔選手がうれしいプロ初ヒットとなる二塁打を放ったものの、三塁を伺ったところでタッチアウトとなりチャンスを作れず。その後は7回まで福岡ソフトバンク先発の高橋礼投手にわずか2安打と抑え込まれる。
福岡ソフトバンクは6回表に2死3塁で甲斐選手が三振に倒れたが、暴投による振り逃げで中押し点の6点目が入る。この打席で甲斐選手はプロ初の規定打席に到達し、打率も.259と打撃面での成長を見せるシーズンになった。続く7回表にもグラシアル選手の28号ソロとデスパイネ選手の適時打で加点し、8対0と試合は決した。
この試合で高橋礼投手は新人王へ大きく前進する今季12勝目をマーク。絶対に落とせない一戦で堂々の投球を見せた。また、9回表に石川柊太投手が今季初登板。先頭に安打を浴びながらも、後続を3人で切り、復活を印象付けた。
敗れたオリックスは、打線が5安打無得点と奮わず、先発のアルバース投手も3回途中5失点と試合を作れずに完敗となった。
文・山下虎太郎
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