9月23日、楽天生命パーク宮城では楽天と埼玉西武の第24回戦が行われる。22日の試合では、楽天が打線のつながりを見せ、勝利を収めた。楽天は現在、CS圏内の3位にとどまっているものの、4位・千葉ロッテとの差はわずかである。一方の埼玉西武は、マジック「3」と優勝間近に見えるが、2位の福岡ソフトバンクとの差はわずかに「1」。お互いに一戦も落とせない状況で行われる一戦の見どころを紹介していく。
【今季対戦成績】
楽天→13勝10敗 埼玉西武→10勝13敗
【楽天】岸孝之投手 14試合3勝5敗 87回 81奪三振、防御率3.62
【埼玉西武】本田圭佑投手 15試合6勝6敗 85回 50奪三振、防御率4.76
楽天の先発は岸孝之投手だ。対埼玉西武は今季初登板となるが、前回登板の千葉ロッテ戦で7回2失点の好投を見せているだけに、期待が膨らむ。岸投手らしい安定感のある投球で、今季本拠地初勝利をつかみ取りたい。
対する埼玉西武の先発は本田圭佑投手だ。前回登板の千葉ロッテ戦では6回途中6失点と、不本意な投球内容となった。また、今季対楽天は0勝2敗と負け越している。苦手意識を克服し、自らの投球でリーグ優勝を手繰り寄せたいところ。
楽天の注目選手は浅村栄斗選手だ。22日の試合では3打点を挙げ、勝利を呼び込んだ。浅村選手は背中で周りを引っ張っていくタイプだが、最近は得点時などに積極的に声を出す姿がよく見られ、チームの雰囲気の良さがうかがえる。CS進出に向けて、一戦も落とせない緊迫した状況の中、打撃だけでなく声でもチームを引っ張る浅村選手から目が離せない。
一方の埼玉西武の注目選手は森友哉選手だ。現在、リーグトップの打率.332をマークしており、22日の試合では敗れたものの先制の第23号アーチを描いた。リーグ優勝はもちろん、セ・パ合わせて史上4人目となる捕手での首位打者をつかみ取るべく、1打席1打席、結果を残していきたいところだ。
文・後藤万結子
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