9月20日、メットライフドームで行われた埼玉西武と楽天の第21回戦は、5対3で埼玉西武がサヨナラ勝利。同点で迎えた最終回に代打・メヒア選手が試合を決め、マジックを「4」とした。なお、8回表に登板した平井克典投手が今季78登板を記録、稲尾和久氏の持つパ・リーグ最多記録に並んだ。
埼玉西武先発の松本航投手は、初回から3イニング連続で3者凡退に抑える快投を披露。対する楽天先発の塩見貴洋投手は、4回まで強力打線を無安打に抑える巧みな投球を見せ、5回まで両軍無得点のまま後半へ突入した。
均衡を破ったのは埼玉西武。6回裏、8番・木村文紀選手の安打、1番・秋山翔吾選手の四球、続く源田壮亮選手の安打で1死満塁の好機を演出すると、森友哉選手が2点適時打を放ち、塩見投手をノックアウト。続く中村剛也選手の内野ゴロの間に3点目を挙げ、なおも好機を広げたが、辰己涼介選手の好守に阻まれ追加点はならず。しかしこの回3点を挙げ、試合の主導権を握った。
追う楽天も負けじと反撃。7回表、浅村栄斗選手、ブラッシュ選手、銀次選手の3連打で1点を返すと、代わった平良海馬投手から四球でチャンスを広げ、藤田一也選手の内野ゴロ、辰己選手の適時打で同点に。6回まで1安打に抑えられていた松本航投手を捉え、試合を振り出しに戻した。
埼玉西武は8回表を平井克典投手、9回表を増田達至投手がそれぞれ無失点でつなぐと、9回裏に打線が奮起。楽天守護神の松井裕樹投手から山川穂高選手が安打で出塁、続く打者は三振に倒れたが、代打のメヒア選手がサヨナラの6号2ラン。頼りになる助っ人の一発で試合を決めた。
勝利した埼玉西武は、先発の松本航投手が6.1回4安打3失点の力投。後を託されたリリーフ陣が踏ん張り、劇的勝利につなげた。敗れた楽天は、先発した塩見投手が5.1回3失点の力投。リリーフ陣も無失点でつないだが、松井投手が誤算だった。
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