辛島航が5回2失点で自己最多の9勝目。楽天が連敗を4でストップ!

パ・リーグ インサイト

2019.9.7(土) 17:25

東北楽天ゴールデンイーグルス・辛島航投手(C)パーソル パ・リーグTV
東北楽天ゴールデンイーグルス・辛島航投手(C)パーソル パ・リーグTV

 9月7日、楽天生命パーク宮城で行われた楽天と埼玉西武のカード2戦目は、中盤に試合をひっくり返した楽天が5対3で勝利し、連敗を4でストップさせた。先発・辛島航投手は5回2失点の粘りの投球で、自己最多の9勝目を挙げた。

 先手を取ったのは埼玉西武だった。1回表、楽天・辛島航投手に対して、先頭の秋山翔吾選手がいきなり二塁打で出塁すると、犠打で3塁に進み、3番・森友哉選手の適時打で本塁に生還。テンポの良い攻撃で1点を先制する。さらに、続く2回表には山川穂高選手に特大の41号ソロが飛び出し、リードを2点に広げた。

 しかし、楽天打線も埼玉西武・高橋光成投手を攻める。3回裏、1死から太田光選手が安打で出塁。盗塁と犠打で3塁へ進むと、島内宏明選手がきっちりと適時打を放ち、1点差に迫った。

 そして試合中盤、流れを大きく引き寄せたのは楽天だった。4回裏、1死から浅村栄斗選手の二塁打を皮切りに、1死満塁の絶好機を演出。太田選手が押し出し四球を選んであっさり同点に追い付くと、2死から島内選手に2点適時二塁打が生まれ、勝ち越しに成功。さらに、渡邊佳明選手の適時打で1点を追加し、この回一挙4得点。5対2と、3点のリードを握る形となる。

 リードを守りたい楽天は継投策を展開。宋家豪投手が2安打を浴びながらも6回表を無失点で切り抜けると、続く7回表は、ブセニッツ投手が2奪三振を含む3者凡退に抑える。何とか反撃に出たい埼玉西武打線だったが、8回表は森原康平投手の前に無得点。9回表は松井裕樹投手から1死満塁を作り、源田壮亮選手の適時打で意地を見せたものの、後続が断たれて試合終了。4回に逆転して以降、リードを守り通した楽天が5対3で埼玉西武に勝利した。

 楽天は先制こそ許したものの、4回に打線が一挙4得点を挙げて試合を決めた。投手陣も、3回以降は埼玉西武打線を1得点に抑える盤石のリレー。手堅い試合運びで連敗を止めたことは、今後のチームに大きな勢いを与えそうだ。一方の埼玉西武は先発・高橋光投手がリードを守れず。連勝は4でストップした。

文・吉田貴 

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