高谷のリード感謝「うまく引き出してくれた」
■福岡ソフトバンク 3-2 楽天(5日・ヤフオクドーム)
福岡ソフトバンクの椎野新投手が5日、楽天戦(ヤフオクドーム)の同点で迎えた5回途中から2番手として登板。走者を背負ったピンチを切り抜けると、直後にチームが勝ち越し。回またぎの6回も無失点に抑えて5勝目をゲットした。
同点にされ、なおも2死一、二塁のピンチ。椎野は浅村を迎えるところでマウンドに上がった。内川の好守備もあって一ゴロに仕留めると、回をまたいだ6回も走者を二塁に背負いながらも無失点で切り抜けた。「今日はとにかく腕を振って抑えたいという思いが強かった」と振り返った。
この日は新潟の祖父が手術を受けるという連絡が入っていたという。「いつもテレビを見ながら応援してくれているので、何とか良いところを見せたかった」。手術当日で好投する姿は「多分見れなかったと思う」としながらも、思いだけはしっかりと祖父に届いたはずだ。
「今日はチェンジアップをうまく使えました。高谷さんがうまく引き出してくれて、奥行きを使えたと思います」とベテラン捕手のリードにも感謝。チェンジアップは、それほど多用してきた球種ではないが、「もともと持っていた球で、消さずにいました。フォークボールがイマイチで、僕はチェンジアップも同じ落ちる系なので」と椎野。長身右腕はシーズン終盤に来て、たくましさを増している。
(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)
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