プエルトリコ・ウインターリーグの「アテニエンセス・デ・マナティ」が発表した
プエルトリコ・ウインターリーグの「アテニエンセス・デ・マナティ」は、オリックスのT-岡田外野手、鈴木優投手、育成の漆原大晟投手の3人が、今季同チームでプレーすることを発表した。同チームは公式フェイスブックで「マナティへようこそ」という日本語のメッセージとともに、3人を紹介。T-岡田は今季プロ14年目の31歳。プエルトリコのウインターリーグは、日本のプロ野球から若手選手が武者修行のために挑戦する場として知られているが、実績のある30代の選手が派遣されることは極めて異例だ。
同チームはT-岡田について「日本で最もレベルの高いリーグで計12年間プレーしているベテラン選手で、一塁と外野を守れる」と説明。10年には33本塁打で本塁打王を獲得しているT-岡田だが、今季は1軍出場わずか19試合。1本塁打、2打点、打率.122の成績にとどまっており、2軍でも30試合、3本塁打、13打点、打率.222と低迷しているだけに、海外挑戦を再起へのきっかけとしたいところだ。
またプロ5年目、22歳の鈴木優は今季1軍で1試合、0勝0敗、防御率4.50。2軍では18試合4勝2敗、防御率2.30の成績を残しており、先発として期待されている。同じくプロ1年目、22歳の漆原は今季2軍で33試合に登板。1勝0敗、防御率3.90で、ウエスタントップの18セーブを挙げており、リリーフとしての起用となりそうだ。
地元メディア「エル・ボセーロ」によると、同リーグは今季5チームで争われ、リーグは11月15日に開幕。3選手は開幕から12月中旬まで約1か月間、現地でプレーする予定。マナティのオリックス3選手獲得のニュースは、リーグの公式ホームページでも報じられている。オリックスは15年にも吉田一将投手、山崎福也投手を同リーグの「インディオス・デ・マヤグエス」に派遣している。
プエルトリコのウインターリーグにはオリックスだけでなく、これまで福岡ソフトバンク、巨人も選手を派遣。福岡ソフトバンクは岩嵜翔投手、柳田悠岐外野手、東浜巨投手らがその後、チームの主力へと成長している。最近では16年にプレーした巨人の岡本和真内野手、18年にプレーした福岡ソフトバンクの高橋純平投手、周東佑京外野手がその後、日本で1軍に定着している。また、中日の松坂大輔投手が福岡ソフトバンク時代の16年に個人の希望でプレーしている。
(福岡吉央 / Yoshiteru Fukuoka)
記事提供: