スクランブル登板にも動じず「準備はできていました。肩はすぐ出来るタイプ」
■福岡ソフトバンク 2-1 埼玉西武(19日・京セラドーム)
福岡ソフトバンクの椎野新投手が、スクランブル登板で救世主となった。19日、京セラドームでの埼玉西武戦。先発の松本裕が3回を終えたところで腰の痛みを訴えて降板。急遽マウンドに上がることとなったが、3イニングをパーフェクトに抑えて4勝目をマークした。
突然の出番にも動じなかった。3回まで埼玉西武打線を1点に封じていた先発の松本裕が腰の痛みを訴えて突如、降板。この緊急事態を任されたのが、椎野だった。栗山、山川を三振に仕留めるなど3者凡退に封じると、5回、6回も1人の走者も許さなかった。圧巻のパーフェクトリリーフ。チームは4回に勝ち越しに成功。椎野の元に白星が転がり込んだ。
試合後に「準備はできていました。すぐに肩は出来るタイプなので。(投手コーチの)倉野さんに冗談で複数イニングもあるかもと言われていたので、スンナリいけました」と振り返った右腕。チームを救うリリーフに工藤公康監督も「今日は椎野くんが3イニング投げてくれたことが大きかった」と賛辞を送っていた。
5月10日に1軍に昇格し、好リリーフを続けていたが、疲労で調子を落とし、8月2日に2軍に降格。「(2軍投手コーチの)久保さんと右足の使い方を直してきた」。崩れていたフォームをファームで見直し、8月13日に再昇格を果たした。指揮官も「もともとコントロールはいい。疲労が取れてスピードが戻れば、と思っていた。力が戻って、帰ってきて素晴らしい結果を出してくれた」と語った。
この日、7回を投げた甲斐野、そして椎野の力投で休養することができた高橋純とともに、ブルペンを支える若き中継ぎ陣たち。工藤監督は「年が近いと刺激しあえるところもある。そうやって力をつけていってくれるのはこちらとしては嬉しいこと」と、目を細めていた。
(Full-Count編集部)
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