千葉ロッテ・種市篤暉投手の仕事前の勝負メシは!? パーソルDAYヒーロー選手インタビュー

パ・リーグ インサイト

2019.8.17(土) 15:03

千葉ロッテマリーンズ・種市篤暉投手(C)PLM
千葉ロッテマリーンズ・種市篤暉投手(C)PLM

 梅雨が明けたと思ったら、いきなりの猛暑続き。うだるような暑さなのは杜の都・仙台も同じだ。8月4日(日)楽天生命パーク宮城にて、パ・リーグオフィシャルスポンサーのパーソルグループによる冠試合「パーソルDAY」の東北楽天ゴールデンイーグルス対千葉ロッテマリーンズ戦が行われた。

 試合前の始球式は、宮城県在住の及川琴絵さんが務めた。学生生活最後の夏の思い出をつくりたいと応募して、見事投球権を射止めたラッキーガールだ。2013年の優勝を見て感動し、楽天イーグルスファンに。中でも、グッズは全て背番号「6」で徹底するほどの藤田一也選手ファンだ。

「(始球式投球権特典の)藤田選手のサイン入りのユニフォームを見た瞬間、もう泣きそうになるくらいうれしかったです」とその目にはキラリ光るものが。その特別なユニフォームをまとっての登板。中高の6年間ソフトボール部の外野守備で慣らしてきた強肩で、ノーバンで堀内謙伍選手のミットに収める見事な投球を披露した。「堀内選手に『ナイスピッチ!』って言ってもらえました!」と充実した笑顔を見せた。

始球式の様子(C)PLM
始球式の様子(C)PLM

 前日、延長12回を0対0で終えた試合から一転、この日は千葉ロッテ打線がつながりを見せ、マーティン選手の2安打3打点、角中勝也選手の3ランなど、大技小技で点を積み重ねた。なかでも楽天イーグルスの金森投手コーチが「指に掛かった力強いストレート」と評したように、千葉ロッテ先発の種市篤暉投手の活躍が光る。外角に気持ちよく決まる直球と、130km/h台後半のフォークで三振の山を築き、7回を10奪三振被安打3無失点のパーフェクトピッチングで6勝目を挙げた。

 楽天生命パーク宮城でのお立ち台は、初勝利を挙げた4月29日以来2度目となった種市投手。青森県三沢市に生まれ、八戸工大一高を経て千葉ロッテへ。「(楽天生命パーク宮城は)高校の時から投げたかった球場でした」と声を弾ませた。

千葉ロッテマリーンズ・種市篤暉投手(C)PLM
千葉ロッテマリーンズ・種市篤暉投手(C)PLM

登板日の勝負メシは「納豆」。理由は「お気付きのとおり……」

 そんな種市投手に、ヒーローインタビュー後、“今日の仕事ぶり”は何点だったかを聞く。

「80点です。投球内容は良かったのですが、前日が延長戦だったので、中継ぎ陣も完投してほしい場面だったと思います。だからマイナス20点。次は完投したいです」

 同カード4連戦の3戦目。しかも真夏のペナント99試合目で、疲労が蓄積している中継ぎ陣を気遣った。さらに、仕事に取り掛かる前にどんな願掛けやルーティーンをするか訊ねると「いろいろやってます(笑)」と、はにかみながら答えてくれた。

「登板日の朝に『納豆』を必ず食べますね。お気付きのとおり……粘り強いピッチングができるように(笑)。あとは、マウンドに上がる前に必ず白線を左足で踏みます」

 平成10年生まれの20歳、3年目。上位浮上を目指すチームにとって、ローテの一角を担う頼もしい存在となっている。種市投手筆頭に若手投手の台頭著しい千葉ロッテは、熱戦続くパ・リーグペナントレースの台風の目となる予感をさせた一戦だった。

楽天生命パーク宮城(C)PLM
楽天生命パーク宮城(C)PLM

今後のパーソルDAYの予定

千葉ロッテマリーンズ@ZOZOマリンスタジアム
8月31日(土)vsオリックス・バファローズ

パーソルDAYおよびパーソルグループとパ・リーグの取り組みはこちら
https://www.persol-group.co.jp/special/pacificleague/index.html

文・海老原 悠

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