8月13日、メットライフドームで行われた埼玉西武とオリックスのカード初戦は、11対4で埼玉西武が勝利した。4回表に両軍入り乱れる大乱闘で警告試合となり、4回裏に田嶋大樹投手、9回表に平良海馬投手が退場処分を受けるなど、緊迫した展開が続いたが、初回に一挙5得点を挙げた埼玉西武が勢いそのままに、16安打11得点と打ち勝った。
埼玉西武が初回から大きく切り込んだ。1回裏、先頭の秋山翔吾選手の右前打などで1死2塁とチャンスを作ると、3番・森友哉選手がオリックスの先発・田嶋大樹投手から左翼線へ先制の適時二塁打を放つ。その後も四球で1死1,2塁とすると、5番・メヒア選手の適時二塁打で1点を追加。さらに続く外崎修汰選手に2試合連続弾となる19号3ランも飛び出し、この回一挙5得点。試合の流れを大きく引き寄せる。
オリックスもすぐさま反撃。2回表、ロメロ選手が埼玉西武の先発・齊藤大将投手から12号ソロを放ち、1対5とする。さらに4回表、中川圭太選手、西野真弘選手の連打などで2死満塁とすると、押し出しの死球で1点を追加した。
4回裏、埼玉西武は再び攻勢に打って出る。木村文紀選手の右前打などで2死満塁とすると、中村剛也選手の走者一掃の適時二塁打で3点を追加し、8対2とオリックスを突き放す。しかし直後の5回表、ロメロ選手がこの日2本目となる13号ソロを放ち、1点を返された。
終盤にも埼玉西武は攻撃の手を緩めない。7回裏、木村選手の犠飛で1点を追加。8回裏には代打・駒月仁人選手にプロ初安打が飛び出し、続く佐藤龍世選手の二塁打で2死2,3塁とすると、メヒア選手の適時打でさらに2点を追加。11対3と試合を決定づけた。
オリックスは9回表、西野真弘選手の中前打などで1死満塁とし、押し出し死球で1点を返すものの、反撃はここまで。最後は小石博孝投手が締め、11対4で試合終了。
勝利した埼玉西武は、メヒア選手が4安打3打点、外崎修汰選手にも2試合連続となる本塁打が飛び出すなど、16安打11得点の大量得点で試合を制した。敗れたオリックスは、先発した田嶋大樹投手が4回表に退場処分となるなど、試合の流れをつかめなかった。
文・粟盛優佳 撮影・丹羽海凪
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