2014年にはオリックスと優勝争い、シーズン最終戦10月2日に優勝を決める
■福岡ソフトバンク 2-0 北海道日本ハム(11日・ヤフオクドーム)
福岡ソフトバンクの明石健志内野手が11日、本拠地での北海道日本ハム戦で決勝の2点タイムリーを放った。
先発のミランダが再三のピンチを切り抜け、両軍が無得点のまま迎えた5回。福田と甲斐の連打で1死二、三塁のチャンスを作り打席にはここまでノーヒットの明石。
「外野フライを打ちたい」と思ったが、ファウル2球で追い込まれる。1ボールを挟んで、ベンチからはギャンブルスタートのサインが出ていたという。「転がせば何とかなる」と切り替え、素直にセンター方向へと打ち返し、先制の2点タイムリーとなった。
お立ち台では「平成最後の日に上げてもらったんですけど…」と少し自虐気味に久しぶり感をアピールしていた。腰の状態については「最初の頃とは全然違う。今はちゃんと自分の身体のパーツかなと思えるし守備も心配なく動ける」と表情は明るい。
これで北海道日本ハムとは5.5ゲーム差としたが、明石は「差はいくらあってもいい。もう(2014年の)10・2みたいな思いはしたくない」と、ベテランらしいひと言も口にした。
2014年はオリックスと激しい優勝争いを展開し、福岡ソフトバンクにとってのシーズン最終戦である10月2日に延長の末のサヨナラ勝ちで優勝を決めた。あの日、明石は「9番・二塁」でスタメン出場。同点とされた直後の7回に代打を送られ、歓喜の瞬間はベンチで迎えている。
今年のパ・リーグまだまだ激戦が続きそうだが、2014年の修羅場を経験しているベテランは、ここからさらに頼りにされていくことだろう。
(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)
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