ディープインパクト訪問はオフの恒例行事だった「どうしたら人が喜ぶか、分かっていた感じがすごくした」
■北海道日本ハム – 楽天(30日・札幌ドーム)
北海道日本ハムの栗山英樹監督が30日、史上最強の名馬と言われたディープインパクトの急死について「とても残念」と語った。
「本当に自分の存在を分かっていて、どうしたら人が喜ぶか、自分が何をしなきゃいけないのか、分かっていた感じがすごくした」とディープインパクトの印象を語った指揮官。「とても残念だけど、あれだけ多くの人たちに夢や希望や元気を与えてくれた。俺も勝ち方とか意識したこともあった」と感謝した。
栗山町の自宅からディープインパクトが暮らしていた社台スタリオンステーション(安平町)までは車で1時間足らずの距離。16年1月にはディープインパクトと初対面し、関係者から話を聞き、強さの秘密を探った。オフの恒例行事となり、今年1月にも訪ねたという。
関係者からの話で心に残ったのはディープインパクトは走ることが大好きだったということ。「野球も一緒で、誰よりも野球が好きで、野球を一生懸命やるしかないと思う。本当に野球が好きで、誰よりも一生懸命やる人には勝てないという原理原則なんだろうと思うから」と語った。
首位の福岡ソフトバンクに1.5ゲーム差の2位についている北海道日本ハムはこの日から本拠地で楽天3連戦に臨む。巨人からトレード移籍後、2度目となる先発を託した吉川光夫について、栗山監督は「いろんなことを思ってやってきたと思う。勝って貢献したいと思っているはず。何とか早めに勝たせられるよう精一杯やるよ」と力を込めた。
(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)
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