たくましい先達に続け。トレード移籍で再び“輝き”を取り戻した投手たち

パ・リーグ インサイト

2018.3.16(金) 18:24

埼玉西武は3月14日、岡本洋介投手と阪神の榎田大樹投手のトレード成立を発表した。

埼玉西武に加わった榎田投手は、2010年ドラフト1位で阪神に入団。1年目から左の中継ぎとして、62試合に登板し、防御率2.27と好成績を残した。

2年目の2012年も48試合に登板し、防御率2.34という成績を残したが、翌13年以降は苦しいシーズンが続き、昨季はプロ入り後自己ワーストとなる3試合の登板にとどまった。

中継ぎで実績のある榎田投手。これまでにも、トレードをきっかけに新天地で輝きを取り戻した選手もいる。木佐貫洋氏がその一人ではないだろうか。

輝きを取り戻したたくましい先達たち

木佐貫氏は2002年に自由獲得枠で巨人に入団すると、1年目の2003年に2桁10勝をマークし新人王に輝いた。2007年に自身2度目の2桁勝利を達成したが、08年は6勝、09年は0勝に終わり、09年オフにオリックスへトレード移籍した。

オリックスでは移籍1年目の2010年に3月28日の福岡ソフトバンク戦で約2年ぶりに勝利投手になると、6月には月間MVPを受賞。シーズン通してローテーションを守り、自身3年ぶりとなる2桁勝利、規定投球回に到達した。

その後、木佐貫氏は2012年オフに北海道日本ハムへトレード移籍し、移籍1年目に9勝をマーク。翌年が1勝、2015年が0勝と結果を残すことができず2015年限りで現役を引退した。

また、榎田投手と同じリリーフ投手でいえば、三瀬幸司氏が当てはまる。福岡ダイエー(現福岡ソフトバンク)時代の2004年に最優秀救援投手と新人王に輝いた。

翌2005年以降は安定感を欠いたシーズンが多かったが、2010年のシーズン途中に中日へトレード移籍。この移籍をきっかけに再び輝きを取り戻した。

2011年には防御率こそ4.08だったが、小林正人氏、鈴木義広氏らとともに、セットアッパーの浅尾拓也投手につなぐ中継ぎとして活躍。自身3年ぶりに40試合以上に登板し、中日のリーグ連覇に貢献した。三瀬投手は2014年限りで現役を退いている。

その他にも千葉ロッテから阪神へトレード移籍した久保康友氏などが、新天地で再び活躍した。榎田投手もこの移籍をきっかけに、再び輝きを取り戻したいところだ。

記事提供:

パ・リーグ インサイト

この記事をシェア

  • X
  • Facebook
  • LINE