平沼翔太がプロ初アーチ。北海道日本ハムが7点リード守れずも打ち勝つ

パ・リーグ インサイト

2019.7.26(金) 22:06

北海道日本ハムファイターズ・平沼翔太選手(C)パーソル パ・リーグTV
北海道日本ハムファイターズ・平沼翔太選手(C)パーソル パ・リーグTV

 7月26日、メットライフドームで行われた埼玉西武対北海道日本ハムのカード初戦は、12対7で北海道日本ハムが勝利。7点リードを追い付かれるも、打線爆発で打ち勝った。

 試合は、稀に見る激しい打撃戦となった。先制したのは北海道日本ハム。まずは1回表、埼玉西武先発・十亀剣投手から、1番・西川遥輝選手が二塁打で出塁すると、続く大田泰示選手が「気持ちで打ちました」と振り返る先制の適時二塁打を放つ。

 さらに2回表には、今日昇格を果たした平沼翔太選手のプロ初アーチを皮切りに、北海道日本ハム打線に火が付いた。3番・近藤健介選手の走者一掃となる3点適時二塁打や、4番・中田翔選手の22号2ランでこの回6点を追加。7対0と完全に試合の主導権を引き寄せたと思われた。

 ところが埼玉西武が突如本領を発揮し、猛追を仕掛ける。2回裏には中村剛也選手が18号ソロ、3回裏には外崎修汰選手が適時打を放つと、5回裏にビッグイニングを作る。2死満塁のチャンスで、山川穂高選手が走者一掃の3点適時二塁打を放ち、2点差に。そしてさらに、ここのところ好調の中村選手が本日2本目となる価値ある一発をかっ飛ばし、何と7点差を追い付いた。

 しかし、7対7と試合が振り出しに戻った直後の6回表、北海道日本ハム打線がまたも爆発する。2死から安打と四球で満塁とすると、こちらも好調の渡邉諒選手が再度埼玉西武を突き放す適時三塁打。続く石井一成選手も二塁打を放ち、4点の勝ち越しに成功する。7回表にも大田選手の犠飛で1点を追加し、北海道日本ハムは12対7と、試合の主導権を奪い返すことに成功した。

 大量失点を喫した5回以降、マウンドに上がった北海道日本ハムの中継ぎ陣は、埼玉西武打線をきっちり抑え、流れを渡さない。6回からの3イニングをロドリゲス投手、9回を石川直也投手が締めて逃げ切り。両チーム合計20安打の打撃戦となった試合は12対7で、北海道日本ハムが勝利した。

 乱打戦の末、試合を制した北海道日本ハム。プロ初本塁打を放った平沼選手は「真っすぐです。1カ月以上、一軍ではブランクがあったので不安もありましたが、狙い球がきたら思い切りいこうと考えていました」と振り返った。

 敗れた埼玉西武は、打線の奮起で一度は同点とするも、6回表に再逆転を許した森脇亮介投手を筆頭に投手陣が精彩を欠いた。1.1回7失点と大乱調だった先発の十亀投手は降板後、「今日は移動試合でチームも疲れがある中、このような投球をして早い回で降板することになり、申し訳ない気持ちでいっぱいです」と反省しきりだった。

 また、中村選手はこの試合で巨人の阿部慎之助選手を抜き、現役最多の通算404本塁打を積み上げた。

文・鈴木海斗

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