美馬学が完全試合逃すも完投勝利。福岡ソフトバンクは今季ワーストの5連敗

パ・リーグ インサイト

2019.7.19(金) 21:01

東北楽天ゴールデンイーグルス・美馬学投手(C)パーソル パ・リーグTV
東北楽天ゴールデンイーグルス・美馬学投手(C)パーソル パ・リーグTV

 7月19日、楽天生命パーク宮城で行われた楽天対福岡ソフトバンクのカード初戦は、投打がかみ合った楽天が5対1で勝利した。

 楽天・美馬学投手、福岡ソフトバンク・千賀滉大投手の投げ合いで始まった試合は、中盤まで緊迫した投手戦となった。

 千賀投手は2回裏、2者連続の四球などで2死満塁のピンチを招き、好調の茂木栄五郎選手を迎えるが、155キロの力強いストレートで打ち取り、先制を許さない。対する楽天の先発・美馬投手は直球と変化球をうまく投げ分け、強力・福岡ソフトバンク打線を相手に5回まで無失点とし、味方の援護を待った。

 すると5回裏、均衡が破れる。1番・茂木選手の10号ソロで、楽天が先制。さらに1死から3番・島内宏明選手が三塁打で出塁すると、千賀投手の暴投の間に生還する。その後も打線の勢いは止まらず、ブラッシュ選手と銀次選手の連打で2点を追加し、この回一挙4点を奪う。8回裏には、堀内謙伍選手のタイムリーでさらに1点を追加し、リードを5点に広げた。

 援護を受けた美馬投手は、8回まで被安打0、無四死球のパーフェクトピッチングで、完全試合への期待を背負い、9回のマウンドに上がる。しかし9回表、先頭の明石健志選手に四球を与えると、続く栗原陵矢選手にヒットを許し、ノーヒットノーランの芽も潰えた。ただ、2死3塁から上林誠知選手のタイムリーを浴びて完封を逃すも、後続を抑えて試合終了。

 楽天と福岡ソフトバンクのカード初戦は、5対1で楽天が勝利した。先発・美馬投手は完全試合とはならなかったものの、9回117球、2安打1失点の見事な投球で、今季6勝目。敗れた福岡ソフトバンクは、千賀投手が6回4失点と崩れたうえに貧打に苦しみ、今季ワーストの5連敗となった。

文・後藤万結子

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