移籍後初先発に向け「やることは一緒。できることを最大限やれたら」
■北海道日本ハム – 埼玉西武(4日・札幌ドーム)
巨人からトレード移籍した北海道日本ハムの吉川光夫投手が4日、本拠地での埼玉西武戦に移籍後初先発する。6月28日に入団会見を行ってから1週間足らずでマウンドに上がる左腕は「(緊張感とワクワク感は)半々くらい。やることは一緒。できることを最大限やれたら」と気合十分に語った。
北海道日本ハムに在籍していた12年には14勝5敗、防御率1.71と抜群の成績でチームをリーグ優勝に導き、MVPにも輝いた。思い出の詰まった札幌ドームでの登板に「雰囲気的には慣れている」とうなずいた。
今季巨人ではリリーフとして起用されていた。1軍では9試合6回3分の1を投げて防御率9.95の成績だったが、イースタン・リーグでは14試合に登板して23回3分の2を投げ、防御率1.52の成績。直近では6月22日のイースタン・リーグ北海道日本ハム戦(土浦)に2番手で登板して3回4安打2失点(自責0)で3勝目を挙げている。
リリーフ経験を踏まえて「先発は決まった時間にマウンドに上がるので、余裕がある」と自覚を持って準備をしてきた。「まずは自分のボールをどれだけ投げられるか」と力を込めた吉川。一足先にお立ち台に上がった宇佐見真吾捕手に続き、再出発のマウンドを白星で飾りたい。
送り出す栗山英樹監督は「こっちもいろんな思いがあるし、あいつ自身もいろんな苦労をしながらというところがある。我々はグラウンドで結果を出すしかない。どういう姿を見せるのかすごく楽しみにしている」と期待の言葉を口にした。
(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)
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