6月28日、楽天生命パーク宮城で行われた楽天対千葉ロッテのカード初戦は、6対5で千葉ロッテが勝利。終盤にリードを握られたものの、清田育宏選手が勝負強さを見せた。
試合が動いたのは4回表。初回から3回までを3人ずつで終わらせる好投を披露していた楽天先発・塩見貴洋投手が、突如2四球を出す。2死1,2塁の好機を得た千葉ロッテは、すかさず清田育宏選手の適時二塁打で先制点を得た。
1点を追う楽天打線はすぐさま反撃。5回裏、千葉ロッテの先発・二木康太投手から連打を放ち、内野ゴロの間に同点に追い付く。
続く6回裏にも、敵失と浅村栄斗選手の右安打などで1死満塁の場面、銀次選手が初球を弾き返す逆転打。銀次選手は「甘く入ったところをしっかり対応できました。雨の中、塩見が頑張っていたので勝ち越せて良かったです」と振り返った。さらに渡邊佳明選手もセンターへ2点適時打を放ち、スコアは4対1に。猛攻で試合の流れを一気に引き寄せた。
しかし、負けられない千葉ロッテが、7回表から反撃を開始。田村龍弘選手の適時打で1点を返すと、8回表、楽天の3番手・ブセニッツ投手から中村奨吾選手が第11号2ラン。土壇場で4対4と、試合を振り出しに戻した。
追い付かれた楽天は、8回裏に千葉ロッテ5番手・酒居知史投手の暴投で1点リードとするが、後がない千葉ロッテがすぐに取り返した。直後の9回表、楽天の守護神・松井裕樹投手の3四球で2死満塁と絶好機を得ると、清田選手が値千金の2点タイムリーを放ち、勝ち越し。そして9回裏は益田直也投手が締め、6対5で逃げ切り勝利した。
千葉ロッテの先発・二木投手は味方の失策に泣いて5.2回4失点(自責1)も、清田選手が2本の適時打で3打点を挙げる活躍。リーグ戦再開初戦で、価値ある白星を飾った。
文・今泉友香
記事提供: