初回に計13得点の大荒れ。山下斐紹の逆転弾で楽天が横浜DeNAに辛勝

パ・リーグ インサイト

2019.6.22(土) 18:23

逆転2ランを放った山下斐紹選手を迎える楽天ベンチ【撮影:菊地彩】
逆転2ランを放った山下斐紹選手を迎える楽天ベンチ【撮影:菊地彩】

 6月22日、横浜スタジアムで行われた横浜DeNAと楽天の「日本生命セ・パ交流戦」第2回戦は、11対9で楽天が辛勝。交流戦優勝へわずかな望みをつないだ。

 楽天は初回、打線が爆発した。茂木栄五郎選手、島内宏明選手の連打で先制すると、続く浅村栄斗選手が四球でチャンスを広げ、ブラッシュ選手がタイムリー。さらに続く銀次選手の四球で満塁とし、ウィーラー選手がタイムリー。なおも無死満塁と好機は続き、辰己涼介選手の押し出し四球で4点目を挙げたところで、横浜DeNA先発の大貫晋一投手が降板する。

 楽天は攻撃の手を緩めず、2番手・進藤拓也投手から太田光選手のタイムリーと島内選手の押し出し四球でさらに2点を追加。打者一巡の猛攻で1回表に6点の大量リードを握った。

 しかし、大量援護を得て初回のマウンドに立った楽天先発の古川侑利投手も炎上。打者8人に対して1死しか取れず、4失点を喫して降板する。火消しを期待された戸村健次投手もタイムリーを浴びてこの回7得点を奪われ、6対7とまさかの逆転を許してしまった。

 戸村投手は4回裏に2点を失うが、楽天打線も負けじと、5回表に代打・渡邊佳明選手の2点タイムリーで再び1点差に詰め寄る。そして5回裏を森原康平投手、6回裏を青山浩二投手がそれぞれ3者凡退に抑えると、7回表、山下斐紹選手に値千金の3号2ランが生まれ、10対9と逆転に成功した。

 リードを奪い返した楽天は、8回表に島内選手、浅村選手、ブラッシュ選手の3連打でさらに1点を追加する。2点リードの8回裏はブセニッツ投手、9回裏は松井裕樹投手が抑え、11対9で試合終了。

 楽天は13安打11得点と、打線が2桁得点を挙げて打ち勝った。0.1回3安打4四球7失点と炎上した古川投手は、「点差があったので、攻めの投球をしようとは思っていました。野手の皆さんに申し訳ないです」と反省のコメントを口にした。

記事提供:

パ・リーグ インサイト

この記事をシェア

  • X
  • Facebook
  • LINE