6月18日、倉敷マスカットスタジアム行われた阪神対楽天の「日本生命セ・パ交流戦」第1回戦は、5対3で楽天が勝利。ウィーラー選手は通算100本塁打を達成し、2011年から楽天を指揮した故星野仙一監督の故郷・倉敷での勝利に華を添えた。
試合は序盤からシーソーゲームとなった。楽天の先発を務めた塩見貴洋投手は、1回裏、糸原健斗選手、大山悠輔選手、マルテ選手から安打を浴びて先制を許してしまう。しかし直後の2回表、楽天は阪神の先発・メッセンジャー投手に対して好機を迎えると、辰己涼介選手のゴロに悪送球が絡み、すぐさま同点に追い付いた。
3回裏、近本光司選手に勝ち越し弾を浴びた楽天は、4回表にウィーラー選手が通算100本塁打となる13号逆転2ランを描いたが、その裏に1点を失う。3対3と、またしても試合は振り出しに戻った。
しかし楽天打線は6回裏から、青山浩二投手とハーマン投手が無失点リレーをつなぎ、8回表に反撃開始。浅村栄斗選手とブラッシュ選手の連打などで1死2,3塁とすると、ウィーラー選手の犠飛で勝ち越す。続く辰己選手もタイムリーを放ち、勝ち越しに成功。スコアを5対3とした。
その後はブセニッツ投手と松井裕樹投手が2点のリードを守り切り、5対3でゲームセット。
先発した塩見投手は、5回7安打6奪三振3失点の成績で白星はならず。「調子が悪くてどうしようかと思いましたが、最低限の粘りの投球はできたと思います。ただ、野手の皆さんが点を取ってくれていただけに情けないですね」と、反省のコメントを口にした。また、日本通算100本塁打を達成したウィーラー選手は「チームで100本塁打を達成した外国人選手は自分が初めてだから、とても気分がいいね。キャンプやオープン戦でお世話になっているこの倉敷で打つことできて良かったよ」とコメントした。
文・今泉友香
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