7回降板に「初回の四球なければ」と反省
■福岡ソフトバンク 4-3 横浜DeNA(交流戦・15日・ヤフオクドーム)
福岡ソフトバンクの高橋礼投手が15日、横浜DeNA戦(ヤフオクドーム)で先発し、7回1失点の好投。チームトップの7勝目を挙げた。初回に満塁にされて味方のエラーで先制を許したが、2回以降はしっかりと持ち味を発揮した。
初回にいきなりヒットを打たれ、そこから2つの四球で満塁の大ピンチ。打ち取った当たりが味方のタイムリーエラーとなり1失点。それでも「初対戦なので自分のピッチングをすれば抑えられると信じて」と2回以降は自分らしさを取り戻した。立ち直れた要因は2つあったという。
「自分の強みは浮き上がる真っすぐ。ボールになってもいいと、高さを意識したこと」
「投球フォームでもう少し勢いを出していこうと思って、踏ん張る右足を蹴るように意識したこと」
打線も初回にすぐ追いつき、3回には内川聖一の一発で勝ち越した。「(点を)取ってもらった後に気を引き締めて投げた」という高橋礼は、神里にはうまく合わされて3安打されたものの、他に打たれたのはソトの7回の中前打だけだ。
主砲の筒香からは高めの真っすぐで2つの空振り三振を奪った。「自分のボールに自信が持てる1球でした」と言う高橋礼。「それは、どっちの三振?」という問いかけに「第3打席(6回)……。いや、その前(3回)も。どっちもですね」と笑った。
これで千賀滉大を抜いてチームトップの7勝目。高橋礼は「規定(投球回)に乗れるかどうかというところなんで、大竹や千賀さんの踏ん張っている姿を見て、僕もローテを守って勝利に貢献したいという気持ちです。初回の四球がなければ8回、9回といけたと思うので、そこが課題です」と前を向いていた。
(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)
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