6月9日、阪神甲子園球場で行われた阪神と北海道日本ハムの「日本生命セ・パ交流戦」3回戦は、3対4で北海道日本ハムがサヨナラ負けを喫した。
試合序盤、北海道日本ハム打線は再三の好機を生かせなかった。初回から4回まで6安打を放ち、毎回複数の走者を塁上に置いたが、敵失策による1点しか挙げることができない。
先発の上原健太投手は、3回まで完璧な投球を見せていたが、4回裏、2死2塁から大山悠輔選手に適時打を浴び、同点に追い付かれる。さらに満塁のピンチを迎えたが、ここは高山俊選手を三振に仕留めた。
しかし、相変わらず打線が機能しない。5回表、1死満塁の好機で上原投手に代打・中田翔選手が送られたが、投ゴロ併殺打に倒れてしまった。
均衡が破れたのは6回表だった。無死1塁で大田泰示選手が右翼ポール際へ11号2ランを放ち、勝ち越しに成功。本日29歳の誕生日を迎えた大田選手はこの祝砲で「少しだけ頭の片隅にあった」という全12球団からの本塁打を達成。「甲子園でも人生初めてのホームラン。夢だった甲子園で、誕生日に打てて最高です」と喜びをあらわにした。
ところが7回裏、4番手・宮西尚生投手が無死2,3塁のピンチを招くと、内野ゴロと守備の乱れで同点に追い付かれてしまう。再びの勝ち越しを狙う北海道日本ハム打線だが、阪神の中継ぎ陣を前に得点できず。
9回裏、抑えの秋吉亮投手が同点のマウンドに上がったものの、2死2,3塁に追い込まれ、代打・原口文仁選手にサヨナラ適時打を浴びて試合終了。
阪神と北海道日本ハムの3回戦は、3対4で北海道日本ハムが敗れた。リリーフエースの宮西投手がリードを守り切れず、最後は抑えの秋吉投手がつかまり逆転負け。同一カード3連勝はならず、連勝も3で止まった。
文・山下虎太郎
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