5月30日に行われたオリックスと福岡ソフトバンクの第11回戦は、5対4で福岡ソフトバンクが接戦を制した。首位・福岡ソフトバンクはオリックスによる再三の反撃を凌ぎ、逆転を許さなかった。
オリックスは福岡ソフトバンクの先発・泉圭輔投手の立ち上がりを攻めた。四球で迎えた1死2塁の好機を、3番・吉田正尚選手が、「なんとかタイムリーになってくれて良かったです」と振り返る左安打で援護。幸先よく先制に成功する。
対する福岡ソフトバンクは2回表、こちらもオリックスの先発・榊原翼投手を攻め立てる。5番・松田宣浩選手が二塁打で出塁すると、一塁手・マレーロ選手の悪送球などでまずは1点を返す。また、一ゴロの間にも追加点を挙げ、2対1と劣勢を跳ね返した。
直後の2回裏、オリックスの6番・白崎浩之選手が「当たりは完璧でした」と振り返る第1号の同点特大ソロホームランを左翼席へ運び、試合を振り出しに戻す。泉投手は3回67球4安打1本塁打6奪三振2四球2失点で降板し、2番手・椎野新投手に継投した。
両投手の好投により投手戦になるかと思われた6回表、福岡ソフトバンクが均衡を破る。3番・グラシアル選手が安打で出塁した直後、4番・デスパイネ選手が14号2ランをバックスクリーンへ叩き込み、4対2に。
打たれた榊原投手は6回3安打1本塁打4四球4失点(自責2)で降板し、「全体的には悪くなかったと思いますが、6回は5回の勢いのまま単調な投球になってしまいました。もっと冷静に投げなければ」と球団を通じてコメントした。
負けられないオリックスは6回裏に反撃。福岡ソフトバンクの3番手・武田翔太投手がマウンドに立つと、小島脩平選手が安打で出塁。その後、一ゴロと1番・小田裕也選手の同点タイムリー内野安打でそれぞれ追加点を得て、再び試合を振り出しに戻す。
8回表、福岡ソフトバンクのグラシアル選手がオリックスの3番手・澤田圭佑投手に中安打と盗塁で迫ると、デスパイネ選手が左にタイムリーを放ち、勝ち越しに成功する。
9回裏は守護神・森唯斗投手が粘投で無失点で抑え、試合終了。
オリックスは最終回まで、得点圏に同点のランナーを出す粘りの攻撃を見せていたが、福岡ソフトバンクにあと一歩及ばず。「KANSAI CLASSIC 2019」と題され、「阪急ブレーブス」と「南海ホークス」の復刻ユニフォームを着用して行われたこの3連戦は、2勝1敗の福岡ソフトバンクが勝ち越した。
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