埼玉西武外崎、凱旋アップルパンチならずも全力プレー 父「気持ちよく帰れます」

Full-Count

2019.5.30(木) 09:03

埼玉西武・外崎修汰※写真提供:Full-Count(写真:荒川祐史)
埼玉西武・外崎修汰※写真提供:Full-Count(写真:荒川祐史)

3回に中犠飛&6回には美守「普段の試合とまた違った雰囲気。すごく楽しかった」

■埼玉西武 4-1 楽天(29日・弘前)

 埼玉西武の外崎修汰内野手が29日の楽天戦(弘前)に「3番・セカンド」で先発出場し、3回に犠牲フライを放ちチームの勝利に貢献した。

 外崎の名前が場内にコールされると、球場全体から拍手が沸き起こった。青森県弘前市出身の外崎。高校時代まで過ごした弘前に凱旋を果たし、全力プレーで観客を魅了した。3回1死二、三塁からセンターに犠牲フライを放ち打点をあげると、6回の守備ではライト前に抜けそうな打球に追いつき、深い位置から一塁に送球し見事アウトに。華麗なグラブさばきで投手を助けた。

 試合前には「打てれば一番いいけれど、結果だけではなくて全力疾走や全力プレーを見せる。そういうところを見てもらえるように」と話していた外崎。凡打に倒れても走塁を怠ることなく全力で走り、守っては全力でボールを追いかけた。この日は両親をはじめ親族が応援に駆け付け、バックネット裏から活躍を見守った。父・日出城さんは「無事に終わってほっとしている。最低限貢献して、チームも勝てた。気持ちよく帰れます」と笑顔で愛息の戦いを振り返った。

 実家がりんご農園を経営していることと、打席でのパンチ力から外崎が放つ本塁打についた通称は「アップルパンチ」だ。今シーズンの外崎は一時期打率2割を切りスタメン落ちを経験するほどの不調に陥ったこともあったが、徐々に自身の打撃を取り戻し、この晴れの舞台に堂々と立った。この日は「凱旋アップルパンチ」とはならなかったものの、チームの勝利に貢献した外崎。「普段の試合とまた違った雰囲気だったけど、今思い返すと、すごく楽しかった」と白い歯を見せていた。

(安藤かなみ / Kanami Ando)

記事提供:Full-Count

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