オープン戦デビューの田中投手には「もっと最初からいけるのが一番いい」
4日、福岡ソフトバンクは阪神に6対4で勝利しオープン戦で連勝スタート。しかし、工藤公康監督は先発の武田翔太投手に対して少し厳しいコメントを残した。
初回に松田宣浩選手の満塁弾、2回には中村晃選手の2点打と、序盤から阪神投手陣を圧倒した福岡ソフトバンク。ただ3回以降はノーヒットに終わり、工藤監督のコメントは先発の武田投手と2番手で登板した田中正義投手に終始した。
4回をソロ被弾の1点にまとめた武田投手に対し「変化球でカウントが取れるのは見られたがボールの強さはイマイチかな。オープン戦なので試したいことを試すのは大事だけど、これを試したいという意図が見えなかった」と厳しい評価だ。
「キャッチャー(九鬼隆平選手)も必死で『結果を残さないと』というところがあるので仕方ないと思うが、初回は146キロ出ていたんだから、もうちょっとまっすぐで押していってもいい。まあ、結果は悪くないので次(に期待)ですね」
2番手でオープン戦初のマウンドに上がった田中投手は2回を無失点と結果は残したものの、1イニング目は2死満塁、2イニングス目も無死1、2塁のピンチを背負う苦しいピッチングだった。
「自分の一番自信があるボールを投げ込むことが大事。まだ腕が振れていないところがあるが、それは本人もわかっていると思う」と工藤監督。
「ランナー背負って開き直ったというか、もっと最初からいけるのが一番いい。まずはマウンドに上がってすぐに全力で投げられるようになることが大事」と、いずれも四球絡みでピンチを作ってしまった過程に苦言を呈した。それでも「結果はゼロ(無失点)なのでダメとは言えないけどね」と付け加えることも忘れなかった。
また、9回に登板して3失点のモイネロ投手については「(来日して)調整の時間が少しなかったのかな。試合で投げていって時間が経てば問題ないでしょう」と、大きな心配はしていない様子だった。
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