楽天が8点差逆転サヨナラ! ブラッシュが満塁弾含む6打点、浅村栄斗が同点

パ・リーグ インサイト

2019.5.15(水) 17:59

東北楽天ゴールデンイーグルス・ウィーラー選手(C)パーソル パ・リーグTV
東北楽天ゴールデンイーグルス・ウィーラー選手(C)パーソル パ・リーグTV

 5月15日、楽天生命パーク宮城で行われた楽天対北海道日本ハムの第8回戦は、最大8点ビハインドをひっくり返した楽天が、9対8で大逆転サヨナラ勝利。11回裏の決勝のランナーとなった藤田一也選手は、ベテランながら巧みにタッチをかいくぐる神技を見せた。

 試合序盤は、北海道日本ハム打線が昨日に引き続き爆発。1回表、楽天先発・古川侑利投手の立ち上がりを攻め、1番・西川遥輝選手がヒットで出塁すると、2番・大田泰示選手が第7号先制ホームラン。さらに3回表にも、大田選手の2打席連続の一発で追加点。大田選手は「追い込まれていたし、全球種をケアしていました。なんとかチャンスメークしようという思いでした。結果的にスタンドに入ってくれて良かったです」と振り返った。

 その後も勢いが止まらない北海道日本ハムは、4回表、4番・中田翔選手のツーベースなどで迎えた無死1,3塁の場面、6番・渡邉諒選手がタイムリーを放つ。さらに続く7番・石井一成選手の内野安打などで無死満塁の好機を得ると、押し出しや西川選手、近藤健介選手のタイムリーなどで、この回一挙5得点を奪った。

 反撃に出たい楽天は、北海道日本ハムの先発・金子弌大投手に対し、3回まで得点圏にランナーを進めることができない。しかし、4回裏、3番・浅村栄斗選手、6番・銀次選手のヒットなどで2死満塁の好機を得ると、満塁での打率が6割を超える7番・ブラッシュ選手の第11号満塁ホームランで一気に4点を返す。ここで金子弌大投手はマウンドを降り、堀瑞輝投手がマウンドに上がった。

 4点を追う楽天は、古川投手が4回8失点でノックアウトされた後は、今日一軍に昇格した今野龍太投手、ブセニッツ投手が、それぞれ好投を見せる。今野投手は5回から3イニングを無失点、ブセニッツ投手は1イニング無失点。そして両投手の好投に応えたい打線は、試合終盤、驚異の追い上げを見せた。

 8回裏、北海道日本ハム・石川直也投手に対し、先頭の銀次選手が四球で出塁すると、7番・ブラッシュ選手が今日2本目となる2ランホームランを放つ。9番・嶋基宏選手もホームランを放ち、ここにきて7対8と、一気に1点差まで詰め寄った。

 さらに、ここでますます打線が奮起するのが今年の楽天だ。9回裏のマウンドに上がった北海道日本ハムの守護神・秋吉亮投手から、3番・浅村栄斗選手が起死回生の同点ホームランを放ち、土壇場で試合を振り出しに戻した。

 その後試合は延長戦に突入したが、楽天はここでも粘り強かった。11回裏、玉井大翔投手から2番・藤田一也選手、4番・島内宏明選手のヒットで1死1,3塁の好機を得ると、5番・ウィーラー選手の犠飛で、三走の藤田選手がキャッチャーのタッチを上手くかわしてホームイン。楽天が9対8で、大逆転サヨナラ勝利を飾った。

 勝利した楽天は、何と最大8点ビハインドをひっくり返し、力を見せ付けた。4回8失点でマウンドを降りた先発・古川投手は「調子自体は悪くなかったです。試合を作れず申し訳ありません」と反省も、ハーマン投手の不調や、疲労などで不安が大きかった中継ぎ陣を、一軍に昇格したばかりの今野投手、ブセニッツ投手が救った。

 一方の敗れた北海道日本ハムは、序盤に8点を奪うも、中継ぎ陣が踏ん張りきれず。投打が噛み合わない悔しい敗戦となった。

文・後藤万結子

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