楽天が20安打8得点で貯金復活! オリックスはアルバースがまたも崩れる

パ・リーグ インサイト 東海林諒平

2019.5.12(日) 18:37

東北楽天ゴールデンイーグルス・嶋基宏選手(C)パーソル パ・リーグTV
東北楽天ゴールデンイーグルス・嶋基宏選手(C)パーソル パ・リーグTV

 5月12日、ほっともっとフィールド神戸で行われたオリックスと楽天の第9回戦は、8対5で楽天が勝利。打撃戦を制して連敗を2で止めた。

 オリックス・アルバース投手、楽天・福井優也投手の先発で始まった試合は、序盤から点の取り合いとなった。

 1回裏、オリックス先頭の中川圭太選手が二塁打を放つと、続く福田周平選手の犠打で3塁へ進み、3番・大城滉二選手のタイムリーで生還。オリックスの上位打線が機能し、幸先よく先制点を挙げた。

 しかし2回表、楽天の5番・ウィーラー選手が7号ソロを放って試合を振り出しに戻すと、この一発を皮切りに犬鷲打線がつながった。続く6番・銀次選手、8番・嶋基宏選手が安打で1死1,3塁のチャンスを作り、9番・辰己涼介選手がセーフティスクイズを決めて勝ち越し。敵失も重なってさらに1点を挙げると、3回表に4番・島内宏明選手に3号ソロが生まれ、4対1と試合をひっくり返した。

 逆転されたオリックスだが、ここで好調ぶりを見せ付ける。4回裏、4番・吉田正尚選手の8号2ランで1点差に詰め寄ると、続く小島脩平選手、山足達也選手の連打でチャンスを作り、内野ゴロの間に同点に。主砲の一発から、再び試合を振り出しに戻した。

 以降は両軍の2番手投手が好投。オリックスは4回から登板したエップラー投手が毎回走者を背負いながらも本塁を踏ませない粘りの投球で、6回まで無失点。対する楽天は、5回から登板した西宮悠介投手が2イニングを3奪三振無失点でつなぎ、4対4のまま試合は終盤へ。

 勝ち越しに成功したのは楽天だった。7回表、3連打で無死満塁の絶好機を得ると、8番・嶋基宏選手が値千金のタイムリーを放って1点リード。そして7回裏を宋家豪投手が3者凡退に抑えて流れを完全に引き寄せ、8回表に島内選手、ウィーラー選手が試合を決める連続タイムリーを放つ。この回3点を追加して、リードを4点に広げた。

 楽天は、8回裏にハーマン投手が暴投で1点を失うものの、2死から守護神の松井裕樹投手が前倒しで登板。山足達也選手から空振り三振を奪い、9回裏は3者凡退で締めて試合終了。

 オリックスと楽天の第9回戦は、8対5で楽天が勝利した。走塁ミスが目立ったものの、打線が20安打と爆発。2番手の西宮投手は2年ぶりの白星を挙げ、チームの連敗を止めた。敗れたオリックスは、先発したアルバース投手が「前回登板に続いて、自分らしいピッチングをみせることができなかった。しっかりと見つめ直さなければいけない」と振り返る3回4失点(自責3)。今季初の同一カード3連勝はならなかった。

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パ・リーグ インサイト 東海林諒平

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