24日に行われた紅白戦、長谷川宙は1回4安打3四球で6失点と炎上
厳しい結果が待ち受けていた。福岡ソフトバンクが春季キャンプを行う宮崎・生目の杜運動公園。このキャンプで注目を集める19歳がいる。育成選手ながら、キャンプ中にA組昇格を果たした長谷川宙輝投手だ。
2016年の育成ドラフト2位で聖徳学園高から入団。ルーキーイヤーに自己最速を5キロ更新する149キロをマークし、急成長を遂げた左腕だ。昨秋キャンプでは工藤公康監督が直々にトレーニング指導をする通称「工藤塾」のメンバーに。春季キャンプはB組スタートだったが、キャンプ中のアピールが実り、第3クールからA組に昇格した。
その若きホープが洗礼を浴びた。24日に行われた4度目の紅白戦。ここで登板した長谷川宙投手は大量失点を喫した。先頭の本多雄一選手に四球を与えると、高田知季選手、中村晃選手にも四球。3連続四球で満塁とされると、ボークで1点を失う。さらに柳田悠岐選手に中前適時打を打たれ、新外国人のグラシアル選手には右翼への2ランを浴びた。
吉村裕基選手には右翼線への二塁打、2死を奪った後には谷川原健太選手に左前適時打を許した。1回を投げ被安打4、与四球3で6失点。当初は2イニングスを投げる予定だったが、大乱調に伴い、この回で降板することとなった。
アピールのチャンスに力が入ったのか。この左腕の投球に対して工藤公康監督は「僕らも色々経験したことはある。今日、彼が経験したことは、みんなが経験していること。いい球はあったし、真っ白になっちゃったとこともあるのかな。失敗して経験から学ぶことがある。前を向くことが大事」と語り、降板後の長谷川宙投手本人にも、同様の話をしたという。
「同じことを繰り返さないこと」と語ったのは倉野信次投手統括コーチ。将来性豊かな左腕にとって、何を学ぶか、どう生かすかが、これから大事になってくる。
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