7日のデスパ、内川の本塁打に「そこはプラス」
福岡ソフトバンクの工藤公康監督は、柳田悠岐外野手の登録抹消という緊急事態にも、9日からの北海道日本ハム3連戦に向けて懸命に前を向いた。
開幕からの3カードを6勝2敗1分と好調なスタートを切った福岡ソフトバンクに衝撃が走った。7日の千葉ロッテ戦で左膝の違和感を訴えた柳田が、8日に左膝裏の肉離れとの診断を受けて登録抹消になる。工藤監督は「痛いですよ」としながらも「(試合に)出る選手にはチャンス。そこをものにできるのかできないのかが大事」と、選手たちの奮起に期待した。
柳田に代わる登録選手については「コーチとしっかり考えてから」と明言は避けたが、長谷川勇也や真砂勇介について「(昇格の)候補になる」とも語った。
7日の千葉ロッテ戦では1試合7本塁打と打線が爆発したが、その中でも不振のデスパイネと内川聖一に待望の1号が出た。「そこはプラス。内川くんも一本出てすっきりしたところはあると思うので、頑張ってもらいたい」と昨年までのキャプテンに期待を寄せる。さらに投手陣には「(柳田の離脱を)あまり意識するのは良くない。自分の力をしっかり出してくれればいい」と期待を込めた。
9日から3連戦を戦う北海道日本ハムは、今季の戦略の1つとして先発投手が短いイニングで交代する「ショートスターター」を取り入れているが、工藤監督は「代わるなら代わるで仕方ない。僕らは明日投げる投手にどう全力でぶつかっていくかだけ。3連戦があれば勝ち越すことが目標なので、みんなで力を合わせてやっていく」とした。
工藤監督は長崎への移動を前に「柳田くんが帰ってくるまでに貯金を増やせるようにしっかり頑張りましょう」と懸命に前を向いた。
(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)
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