昨年4月に股関節の手術を受け「11か月という期間は思った以上に長かった」
福岡ソフトバンクのデニス・サファテ投手が、開幕1軍から外れることが23日、決まった。この日の試合前の練習中に倉野信次投手コーチとトレーナー、通訳を交えて話し込んだサファテは「開幕と思ってやってきたけど、11か月という期間は思った以上に長かった。思うような体の動きができていないし、思うようなボールも投げられていない。もう少し時間が必要」と語り、ファームで調整していくことを明らかにした。
23日の広島戦の試合前練習中。サファテは投手の全体練習には参加せずにチームトレーナー、倉野信次投手コーチとともに長い時間話し込んだ。昨年4月に右股関節の痛みを訴えて離脱。米国で手術を受け、その後リハビリを重ねてきたが、本来の状態にはまだ戻っていなかった。
オープン戦の登板では、かつて150キロ台後半の球速を誇っていたストレートが、140キロ台半ば、時には130キロ台を計測することもあった。術前から体重が10キロほど落ちて筋力が低下したこともあり、本来のボールではないことは明らかだった。
「体のコンディションも上げていかないといけない。ここから引き続きトレーニングを続けていって戻していきたい。メカニックにも、股関節にまだ固さとか、今までと違うズレを感じている。11か月という期間は長かった。もっとスムーズに戻って、155キロが出て投げられるんじゃないかと思っていたけど、そんなに簡単じゃなかった」と語ったサファテ。ただ、その表情は決して悲観したものではなかった。今後はファーム施設でトレーニングを続け、完全復活を目指す。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)
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