北海道日本ハム相手に好投も大田に被弾「“想像外”を超えました。あれだけ飛ばされたことはない」
■千葉ロッテ 10-7 北海道日本ハム(オープン戦・6日・鎌スタ)
6日、鎌ヶ谷スタジアムで行われた北海道日本ハム-千葉ロッテ戦。千葉ロッテの2番手で登板したドラフト3位ルーキー・小島和哉(おじま・かずや)投手は北海道日本ハム・大田泰示外野手にソロ本塁打を浴びたものの、3回を投げ2安打1失点。4奪三振を奪う上々の内容で、開幕ローテーション入りへ猛アピールした。
涌井の後を受け、4回からオープン戦1軍初登板。ビジター球場ということもあって、ウグイス嬢からは「こじま」と紹介されての登場も、「気づきませんでした」というほどに緊張していた。しかし、「マウンドに上がってからは緊張しなかった」と、自らのピッチングに集中した。
「しっかり真っ直ぐを投げること」をテーマに置いていたという小島。「しっかり腕を振って投げられました。イニングを追うごとに空振りも取れていたので、これからも継続して、どんどん真っ直ぐを軸に投げていこうと思います」。この日の投球に手応えを感じていた様子だ。
投球を見守った吉井理人投手コーチは「よかったですね。しっかり、いい真っ直ぐを投げていました。緊張はしていたと思いますが、ベースカバーにもしっかり入っていた」と、直球に加えて落ち着いたマウンドさばきも評価。次回登板については、吉井コーチが「もう1回、4か5回お願いします」と井口監督に進言し、「いいよ」とゴーサインが出た。首脳陣は先発ローテーション入りも視野に入れ始めている。
しかし、いいことばかりではない。3イニング目に入った6回。先頭打者の大田にカットボールをレフトスタンドへ放り込まれ、この日唯一の失点を喫した。
「“想像外”を超えました。あれだけ飛ばされたことはない」とプロの力を実感したルーキー左腕。その他にも「プロのバッターは簡単に空振りしてはくれない。近藤さんの時(4球目)に結構いいインコースのボールを投げたんですが、逆方向にファールを打たれて」と様々な場面で1軍クラスの打者の凄みを体感。好結果に奢らず「勉強になりました。当たり前ですけど『1球1球集中しないと』と改めて思いました」と身を引き締めていた。
「今日の試合で3回でも(1軍相手に)投げられたのは、自分にとってもプラス。プロに入って初めて1軍のパ・リーグのチームとの対戦だったので、もう1回振り返って次につなげたいと思います」
次回登板日は未定だが、先発ローテーション入りへ向け、ルーキー左腕「おじま」は今後もアピールを続けていく。
(岩国誠 / Makoto Iwakuni)
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