
日本ハムの新庄剛志監督(54)が15日、進化した“セコセコ野球”の一端を披露した。仕掛けた2度のエンドランは、いずれも内野ゴロで三塁走者を生還させるそつのない攻撃。ベースの拡大で塁間が狭くなったことも追い風に、“26年バージョン”を磨き上げる。
3回1死三塁、打者・五十幡。1ボールからのエンドランで、ボテボテの一ゴロで得点を奪った。「右ピッチャーはゆったり足上げて、スタート切ったら外してくることが多い。だったらエンドランで点取りにいった方が、外しづらいでしょ」と新庄監督。1点差に迫った9回1死一、三塁では相手が中間守備で併殺を狙うと、一塁走者とのエンドランを仕掛け、奈良間の二ゴロ併殺崩れで同点に追いついた。
ベースの拡大についても「調整したいんですよね、ベースが大きくなったので」と2度の二盗などで確認し、15インチ(38・1センチ)から18インチ(45・7センチ)と一辺が7・6センチ拡大したことで約15センチ狭くなった塁間も足を生かす作戦に織り込んでいく。五十幡も「ヒットよりチームプレーが成功したことが価値がある」と語るなど、指揮官の意図は選手にも浸透。エンドランのサインにも「ボスが就任してから、何かあるなというのはずっと思っている。何かやりそうだなと準備はしてました」と語った。
7回には2死満塁フルカウントからボテボテの一塁内野安打で、スタートを切っていたとはいえ二塁走者・西川も生還。一塁への2点適時打は、2ランスクイズを通常運用するチームらしいそつのなさだった。新庄監督は「難しいことを成功させるチームにはなってきてる。それがファイターズ。そんなのマネできないよって。前例がないことは作っていけばいいだけのこと。それをファイターズがつくっていきたい」と手応えを口にした。勝敗を分けるもう1点。もぎ取る準備はできている。