万波のフェンス際で見せた好捕に「一生懸命野球をやる気持ちが大事」
■北海道日本ハム 0-0 横浜DeNA(オープン戦・3日・札幌ドーム)
北海道日本ハムは3日、横浜DeNAとのオープン戦(札幌ドーム)の試合前に新入団選手のお披露目セレモニーを行った。
栗山英樹監督はドラフトで入団した新人8人のうち5人を実際に試合で起用。「ユニホームを着ている以上、年齢は関係ない。自分が何をしなきゃいけないかは試合に出れば分かるし、ここで野球をやらなきゃいけないということはしっかりと伝えたつもり」と抜擢した理由を語った。
ドラフト2位の野村佑希内野手は「7番・三塁」、4位の万波中正外野手は「9番・右翼」でフル出場。6位の田宮裕涼捕手、7位の福田俊投手、育成ドラフト1位の海老原一佳外野手を途中出場させた。
2回の守備で万波が右翼フェンス際の飛球をジャンプして好捕した場面について質問されると、指揮官は優しい笑みを浮かべた。「捕り方がいいとか悪いとかは別問題として、ああいう一生懸命野球をやる気持ちが大事。そういうものを体現してくれることはすごくうれしいこと」。
8回の新人バッテリーの奮闘にも目尻を下げた。5番手で登板した福田が先頭打者にストレートの四球を与えた直後、田宮が二盗を刺してピンチを救った。その後、福田は2人を打ち取って1回無安打無得点。栗山監督は「福田は最初、本当に緊張していたけれど、ボール自体はすごく使えるボールがあるし、特徴を持っているし、良かったと思う」と札幌出身左腕に期待を寄せた。
強肩を見せつけた田宮にも一目置いた。「(選手には)自分の特徴をどこに持って、このチームの勝ちに貢献するのかということをいつも話している。(今日は)スローイングが目立ったけれども、非常にバランスのいいキャッチャー。それを一発で示せることはすごいことだし、楽しみ」と高く評価した。
出場機会のなかったドラフト1位の吉田輝星投手ら3投手はこの日、試合前練習に参加した後、バックネット裏の記者席から観戦した。1軍のレベルと札幌ドームの雰囲気を体感した新人8人。指揮官は1軍で活躍してくれる日を待っている。
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