合流後初めてブルペンで投球練習を行い、75球を投じた
福岡ソフトバンクのデニス・サファテ投手が12日、チーム合流後初となるブルペンでの投球練習を行った。いきなり捕手を座らせて75球。力の入れ具合はまだ「50パーセント」というものの、手術を受けた股関節が順調に回復していることを感じさせた。
「ユニホームを着てこのブルペンで投げられるのは気持ちがいいね。これまで長期で離脱したこともないので、全てが新しく感じるよ」。自主トレ中にも投球練習は行ってきたものの、実際にユニホームに袖を通すと、また違ったもの。「体もまだ疲れているし、フォームを確かめながら投げた」と、カーブやフォークも交えながら、75球を投げ込んだ。
昨年4月に股関節の違和感を訴えて離脱し、手術を受けた。その後は米国でリハビリに励み、ここまで回復した。「体は問題ない。ただ11か月空いているので、体にしっかりと『動け』というシグナルを送っていかないといけない。今はその段階。ランニングやストレッチ、キャッチボールに投内連携、ブルペンでの投球練習、その全てが必要なこと」。ここから段階を上げていき、キャンプ中での打撃投手登板を目指す。
この日のブルペンには弟分で、昨季はサファテの代役で守護神を務めてセーブ王に輝いた森唯斗投手の姿も。森との守護神争いについて「競争なので、それに負けないようにしないとね」と、クローザーの位置に並々ならぬ意欲を見せた。
工藤公康監督はサファテの状態について「話はしていますし、彼も考えてやっている。そのスケジュールの中でやっていってもらうつもり。任せています」と語り、調整方法や日程などはサファテ本人に一任していた。
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