第2クール終了「走攻守すべてのレベルを2段階、3段階上げていかないと」
福岡ソフトバンクの2年目、周東佑京内野手がキャンプA組で奮闘中だ。A組に抜擢された唯一の育成選手は、開幕前の支配下登録を目指して走攻守すべてで懸命のアピールを続けている。
福岡ソフトバンクの春季キャンプ。主力中心のA組で、背番号121が躍動している。周東は群馬県出身で、東京農業大学北海道オホーツクから福岡ソフトバンクに入団した2年目の育成選手。昨年はルーキーながら2軍戦90試合に出場し、27盗塁でウエスタン・リーグの盗塁王に輝いた若きスピードスターだ。
このオフは、高橋純平投手、真砂勇介外野手とともにプエルトリコのウインターリーグに派遣されて3割を超える打率を残し、2年目の春季キャンプでA組に大抜擢された。
第2クールを終えて「ここまではコーチの方々にいろんなことを教わって、とても充実したキャンプを過ごしています。第2クールまでは走ってることが多かったので、いい意味で目立つことはできたと思います」という周東だが、「体力系のメニューにはついていけますが、技術系のメニューはまだまだですね」と、A組の主力選手のレベルの高さに舌を巻く。
「プエルトリコで結果を出せたので、自信を持っていいかなと思いながら練習しています。でも、走攻守すべてのレベルを2段階、3段階上げていかないとA組でずっとやっていくのは厳しいと思っています」
体力系メニューから実戦に近いメニューへと変わっていく第3クールを前に、足りないものに気づけたことは収穫でもある。この先もチームトップクラスのスピードを活かしながら、周東の支配下登録への挑戦は続いていく。
(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)
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