埼玉西武ドラ4粟津、新人一番乗りで打撃投手 源田らと対決「ブルペンと違うボールに…」

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埼玉西武・粟津凱士※写真提供:Full-Count(写真:安藤かなみ)
埼玉西武・粟津凱士※写真提供:Full-Count(写真:安藤かなみ)

直球のみ52球を投げ、安打性の当たりは8本

 埼玉西武のドラフト4位ルーキー・粟津凱士投手が6日、新人選手一番乗りで打撃投手を務めた。南郷キャンプ第2クール2日目となったこの日、金子侑、木村、源田に対してストレートのみ52球を投げ安打性の当たりは8本とまずまずの内容を見せた。

 打者に向かって投げるのは初めてだったが、高めに浮いたボールは痛打された。粟津は「低めのボールやコースの大切さを再認識しました。バッターが立つと力んでしまって、ブルペンと違うボールになった」と反省を口にする。力むとストレートがシュート回転するのが悪い癖だという。「いかに力感なく投げることができるか」と課題を確認し、登板を終えたあともしっかりとブルペンで再調整を行った。

 第1クールには苦い経験もした。キャンプ2日目にブルペンで1球投げると、右ふくらはぎがつるアクシデント。その後、何球か投げたが、状態が回復せずその日はそのままブルペンを回避した。高校生の時に骨折した右足首をかばい、右のふくらはぎがつりやすくなってしまっているという。身体が固いこともあり、「疲労がたまりやすいんです」と苦笑い。マッサージを受けたり、趣味の映画鑑賞やスイーツを食べたりすることで疲労を回復してきた。

 先輩選手からのアドバイスもあった。昨年のホームラン王・山川穂高内野手からは「最初は自分の実力以上の力を出したくなると思うけど、まずはケガをしないこと」と声をかけられた。「自分の行動を見つめなおしてケガをしないように」と気持ちを引き締め、自身の身体とも向き合う覚悟だ。

「早い段階で(打撃投手に)入れたので、修正できる時間も多い。時間を使ってやっていきたい」と話したルーキー右腕。グラブに刺繍した「一意専心」の言葉のように、課題に対して自分の心を集中させていく。

(安藤かなみ / Kanami Ando)

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